辛うじて日経平均は5日ぶりの反発

ドル円が断続的に上昇して、97円台奪回
後場はプラスに転換して始まりました。
為替が97円まで断続的に上昇していったことが、後場寄付き近辺の相場の強さにとってサポートとなったようです。
日経平均現物のほうは、同時に13910円まで上昇していったん押し目をつくりました。
オバマ大統領が、財政協議については週内決着を目指すとした談話が報道されたことが背景にはあったようです。
大引けにかけて再び切り返しに転じ、大引け前には13929円まで上昇する局面もありました。
東証一部の個別銘柄物色
後場も引き続き物色は、土建を中心に内需系が集めました。
さらに、サンフロンティア、フージャース、ケネディクスなどのような不動産関連株、あるいは東京都競馬など土地の含み関連にまで物色が広がっています。
この動きは、前場から日本冶金工業やアスクルが強勢だった流れの延長でしょう。
とくに不動産株には、かなり4月8日に出来高を伴った高値形成したものが多いため、この信用期日迎えという観点からいえば、(あくまで後講釈ですが)まさに本日10月8日はドンピシャリのタイミングであったということかもしれません。
朝から東証一部上昇率のトップを走っていたアフィリエイトの大手バリューコマースは、けっきょく最後までストップ高買い気配のまま逃げ切りました。
増田足
増田足では、日経平均現物の6色分布(10月7日⇒10月8日)は上昇銘柄群が、20.5⇒17.0%。下落銘柄群が79.5⇒83.0%。
6色帯は、2連続で「青(下降の入り口)」となっています。
日経平均現物・先物は、「先読み」がブルーですが、「未来の窓」はピンクに転換して、その後は底固めになる兆候が出てきています。

ドル円のほうは、「先読み」がピンクに転換。同様に底固めを期待させる足型想定となっています。
ただ、日経平均は、ここもと600円下げて、本日40円の反発ですから、けして強いとはいえません。
また、本日の陽線も、昨日の陰線の半分(13955円)まで戻して終わっていれば、いわゆる「切り込み線」ですから、明日に十分期待がつながるのですが、本日の終わり値は13853円ですから、そこまでは到達できませんでした。
やはり、強いとは言えないようです。
米国財政協議のポイント
(民主・共和両党の衝突点)
現在の米財政協議を巡る民主・共和両党の衝突点をまとめておきましょう。
国民皆保険を目指すオバマ大統領は、来年の中間選挙に向けて大きな成果となる医療保険改革法案に、とにかく予算をつけたいわけです。
すでに、法案としては議会で可決されていますので、ふつうであれば、予算は通ります。
ところが、共和党は、この制度は国民の負担が大きいので、すこし実施を延長するべきだといったような交渉を持ち込んでいます。
一方、オバマ大統領は、すでに成立した法案だけに予算をつけるのは当たり前であるとしています。したがって、交渉したいのであれば、まず予算を通すべきだ。その上で交渉しよう、というわけです。

(問題はデッドシーリング)
医療保険改革法案については予算をつけたとしても、市場が気にしている問題はむしろそこではなくて、政府債務上限の引き上げ(デッドシーリングの引き上げ)を17日までに行わなければ、米国債が債務不履行に陥るということです。
実際には、10月22日から月末までに、社会保障関連支出などがかたまっているそうですから、これが不払いになるということになります。

(解決のアプローチ)
与党・民主党としては、まず債務上限の拡大を行いたいわけです。
医療保険改革法案と別々に分けて、共和党と折衝したいところなのですが、共和党は今のところ債務上限問題と医療保険改革法案の問題をセットで、同時に決めようとしたがっており、解決に向けてのアプローチそのものでも、合意が得られていないという状況です。