<私の相場観>=松井証券・シニアマーケットアナリスト 窪田 朋一郎氏

 東京市場は米財政問題に絡む与野党対立を背景に調整色の強い展開を強いられている。債務上限引き上げ問題については、共和党と民主党の間で現時点(10月8日現在)では進捗がみられない。チキンレースの様相で、なかなか解決への出口が見えないが、それでもリミットとされる17日までには、落としどころを見つけるだろう。

 それまでは、見切り発車というわけにもいかず米国株市場も東京市場も本格的な戻りに転じることは難しい。具体的には政府機関の一部閉鎖による米国経済へのデメリットと、リスクオフの流れの中で形成される円高という2つのマイナス要因に遭遇している。

 ただ、解決を前提に時価は絶好の拾い場となっている可能性が高いのも事実。前回の日銀短観でも明らかなように日本経済は改善の方向が確認されており、今後発表が本格化する4~9月期の企業決算でも増額の動きを背景に回復色が強まる。

 個別には中長期なら業績面で裏付けのあるトヨタ自動車<7203.T>、富士重工業<7270.T>。また、アリババ上場を含みにソフトバンク<9984.T>などの動きも注目。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)