米財政問題への懸念後退だが・・・=外為どっとコム総研 神田卓也

米財政協議に進展の期待
東京市場のドル/円は前日のNYクローズから60銭ほど反発して97.40円台まで上昇した。米債務上限引き上げに関する与野党協議が進展するとの期待がドルを押し上げた格好だ。
「短期的」引き上げでは手放しでは喜べない
ただ、巷間伝えられているのは、歳出削減を掲げる米共和党が「短期的」な債務上限引き上げに前向きとの報道であり、共和党の態度軟化には、債務不履行(デフォルト)リスクを先送りした上で、焦点の歳出削減(≒オバマケア)に関する交渉を優位に進めたいとの意図も覗える。
先行きの協議難航が容易に予想できるため、「短期的」な債務上限引き上げでは手放しで喜べないだろう。
上値のメドは98.00円、下値は96.70円
合意への期待がドル/円をもう一段押し上げる事も考えられるが、その場合でも98円に近付けば上値が重くなりそうだ。
反対に、期待が高まったにもかかわらず目立った進展がなければ、200日移動平均線(執筆時点:96.75円)付近まで反落する事も考えられる。