日経平均は、ついに14000円の大台を回復

やや見切り発車的ながら、断続的に右肩上がりを維持
報道ベースの話でしかありませんが、米国の政府機能停止状態の解除が近いという観測が流れたようです。
これに対しては半信半疑のようですが、現実の東京市場は断続的な上値追いで日中足は右肩上がりで推移。
思いのほか順調に日中足は上昇を持続。その内容は、すでに「昼の作戦」で個別銘柄など、詳細に解説した通りです。
全体としては、14時半の14035円を高値として、やや利益確定が出たようです。
日経平均自体はここで大きく振れたわけではありませんが、個別銘柄のチャートではとくに上昇率の大きな中小型株の場合、いきなり利益確定でどんと下落する場面が多発しています。
ところが、指数はその後大引けでロット買いが入ったようで、出来高を伴いながら高値引け。
これで、本日は前引けも高値引け。大引けも高値引けという、ここもとでは大変珍しい強さで終わりました。
時価総額はようやく400兆円を奪回。
増田足
増田足では、日経平均現物の6色分布(10月8日⇒10月9日)は上昇銘柄群が、17.0⇒16.5%。下落銘柄群が83.0⇒83.5%。
6色帯は、3日連続で「青(下降の入り口)」となっています。
日経平均現物・先物は、「先読み」、「未来の窓」はオールピンクに転換してきており、75日足トライが想定されています。
ドル円のほうも、「先読み」、「未来の窓」もピンク続きですが、水準が75日足から下方乖離しているために、なかなか戻りには力が要りそうです。
ただ、日経平均現物については、MACDのヒストグラムが、マイナス幅が本日とうとう縮小に転じています。
これは、モーメンタムが大きく悪化から改善へとうねり始めていることを示しています。
ザラ場中、グローベックス先物で米国市場の気配が高いといったことが材料視されていたとも言われていますが、実際にはダウ工業株で20-35ドル高ていどの気配ですから、とりたてて強いという代物ではありません。
ただ、堅調な気配であるということが、昨日引け後に発表されたアルコアAAの好決算を好感してのものか、それとも例の財政協議進展に楽観的な状況となってきているためなのか、定かではありません。
デフォルトは実質的に無い、と市場は見切ったか
- オバマ大統領、究極のカードを切るつもりか -
オバマ大統領が、最悪のケースでも、表向きには米国債をデフォルトさせても、実質的には1兆ドル硬貨発行による国庫水増しか(連銀預託)、あるいは憲法修正第十四条を行使して、大統領権限において独断で債務上限引き上げに踏み切るか、どちらかのカードをやはり考えているということでしょうか。
それとも、日欧などの強力を仰いで、通貨スワップなど各種の手法を駆使しながらセーフティネットだけは張っておき、あくまで米国債をデフォルトに追い込んで、その責任を共和党に帰するような手でしょうか。いずれにしろ「健全なデフォルト(当研究所、坂口所員の表現)」を目指している可能性は確かにあります。
東京市場は、予想外の強さで終わりました。

- 共和党保守派への風当たり ー
財政協議をここまで混乱させた張本人は、共和党内部の超保守派であるティーパーティ派です。
彼らは富裕層の代弁者ですが、富裕層にしてみれば、なにゆえ自分たちがたいまい払っている納税から、貧乏人を救済しなければならないのか、と露骨にして声高なオバマケア(医療保険改革法)非難を行っています。
富裕層は、「米国債がデフォルトしようと関係ない。それで損を出そうが、それはわれわれの自己責任だ。
それより、自分の財産をなにもしない貧乏人に回されることのほうが許し難い。」という主張を変えません。
ここまできますと、さすがに世論の支持は得られません。
オバマ大統領もいつになく態度を硬化させているのもわかるような気がします。
それだけに、先述のような裏技で「乗り切ろう」としているのかもしれません。

ー 共和党が歩み寄るか ー
焦点は、共和党の超保守派を、共和党指導部がこれまで押さえ込めなかったことですから、共和党指導部と民主党指導部が直接交渉によって打開しようと言う動きがでてきています。
共和党全体としても、あらぬ混乱になってしまい困惑しているところでしょう。
この歩み寄りが、週内に両者妥結に結びつくのではないか、ということもウォール・ストリート・ジャーナルなどで観測されていることから、早くも極東の東京市場から、買いがにわかに巻き戻してきているのかもしれません。