“警戒しながら”の“上値追い期待”!!

“進展への期待感”と“不透明感の剥落” - リスク回避後退
 “暫定予算”“債務上限引き上げ問題”を巡る米議会の攻防は、昨日も解決することはありませんでしたが、東京タイムに台頭した“進展への期待感”は欧州・NYタイムにも引き継がれました。「次期FRB議長にイエレンFRB副議長を指名」との報も、“不透明感の剥落”と共に“QE(米量的緩和)継続”への期待感となってリスク回避姿勢を後退させました。
FOMC議事録の影響は一時的…
 大きなサプライズをもたらした先月17-18日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録も公表され、「現状維持は“僅差”で決定」「大半のメンバーはQEの年内縮小、2014年半ばの終了が適切」と判断していることが明らかにされました。この影響で公表直後はドル買いで反応し、一時97.635円まで値を上げる場面も見られました。もっとも前記した“QEの継続”という期待感とは相反するものであることから、97.30円付近へ通し戻されるなど一時的なものに留まりました。
本日も“ドル買い圧力がかかりやすい”
 こうして何とか持ち直したドル円の本日のポイントは、「“暫定予算”“債務上限引き上げ問題”を巡る米議会の行方(思惑)」を引き続き基本として置きつつ、200日移動平均線に支えられて反発した動きを「“目先の底”として判断していいか?」というところになります。

 売り圧力には確かに“過熱感”も見られていましたし、日柄的にもそろそろ“売り疲れ”が見える頃です。5・10日ということでドル需要も期待できますし、「デフォルト(債務不履行)は“非現実的”」という見方も変わっていませんので「米議会が合意することへの期待感」もあります。このため本日も引き続き、“ドル買い圧力がかかりやすい”といった展開を想定するのが自然となります。
ただし“リスク回避への揺り戻しリスク”には警戒を…!
 一方で、昨日高値(97.635円)付近には日足・一目均衡表転換線が通っており、97.75円は先月20日からの下落に対する50%戻し、3日高値が97.87円ということで、97円後半にはドル売りオーダーが厚みを増しつつあります。まだ期限までには“いくばくか”の時間がありますので、「米議会への期待感」も進展度合いがほんの少し遅れるだけで“一気にリスク回避へ揺り戻されるリスク”を抱えていることは否定できないところです。

 “下落は加速しない”の度合いはさらに増した感はありますが、「米財政問題を巡る対立が解決しない限り、ドル売りも意識され続ける」を念頭におきつつ、さらなる上値追いを期待したいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:98.110(9/20~10/8の50%戻し、9/11~10/8の38.2%戻し、10/2高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:98.000(大台)
上値3:97.869(10/3高値)
上値2:97.743(9/20~10/8の38.2%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:97.640(10/9高値、日足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:97.334
下値1:97.096(10/8~10/9の50%押し)
下値2:96.968(10/8~10/9の61.8%押し、大台)
下値3:96.821(200日移動平均線、10/9安値、ピボット1stサポート、10/8~10/9の76.4%押し)
下値4:96.556(10/8安値、9/18~9/20の161.8%押し)
下値5:96.459(ピボット2ndサポート)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

12:17 ドル円 抵抗・支持ライン追加