期待感継続だが、ここから上は“短期的にオーバーシュート”の可能性…!?

“進展への期待感”は継続 - ドル買い・円売り
※ご注意:予想期間は10月12日と表示されていますが、本日(11日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 昨日も米財政問題を巡る“進展への期待感”は継続となり、リスク回避で構築されてきた円買いポジションの解消が優勢となる展開でした。

 ジリジリと東京タイムから上値を模索したドル円は、「米共和党は債務上限引き上げの6週間延長を提案」「オバマ大統領も合意する方向」と伝わったNYタイムには、98円へと駆け上りました。その後もNYダウが300ドル超、米長期金利(10年債利回り)も2.72%台へと上昇したのに伴い、98円半ばへと一時上値を伸ばしています。
「拒否」が報じられるも、反応は一時的
 結局、上記の提案は合意されることはなく、「拒否」をニューヨークタイムズ紙・電子版が伝えると、流動性が乏しいオセアニアタイムであったことも重なって98円割れへと反落する動きが見られました。もっとも今回の「拒否」は「債務上限引き上げのみの提案であり、来年度予算(政府機関閉鎖の解除)が盛り込まれていなかった」ことが原因とされており、「妥協点が見出せる(進展への期待感が崩壊したわけではない)」ということから、その後は再び上値を窺う動きへと戻っています。
“過熱感”を伴ったリスク回避だっただけに…
 このため本日は、“進展への期待感の継続性”に対して、“週末のポジション調整がどの程度関与してくるか?”がポイントといえるかもしれません。

 完全に合意・解決がなされたわけではないものの、“過熱感”を伴って進行してきたこれまでのリスク回避姿勢だけに、引き続き本日も“ドル買い圧力がかかりやすい(円買いポジションは残存している)”と考えるのが自然となります。
ここから上は“短期的にオーバーシュート”の可能性…!?
 一方で、昨日高値にも合致する98円前半は、「米予算不成立 = 米政府機関の一部閉鎖」が確定した“日本時間1日 13:00”とほぼ同水準に当ります。もちろん同日高値は98.724円ですので「まだ上値余地はある」ともいえますが、“今回の下落分をほぼ吐き出した”は「ここからの上値追いは“短期的にはオーバーシュート”」とされかねません。

 “進展への期待感”の継続から上値への期待は、依然として大きいものがあります。しかし本日に関しては、“速すぎる反発スピードへの調整”を鑑みる必要がありそうです。そうすると、98円前半~半ばを中心とする神経質な展開がメインシナリオでしょうか・・・?
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:98.724(10/1高値)
上値4:98.668(日足・一目均衡表先行スパン上限)
上値3:98.581(日足・一目均衡表基準線、100日移動平均線、9/11~10/8の50%戻し)
上値2:98.476(9/20~10/8の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:98.266(日足・一目均衡表先行スパン下限、50日移動平均線、10/10高値)
前営業日終値:98.158
下値1:98.000(大台)
下値2:97.615(10/8~10/10の38.2%押し、日足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値3:97.412(10/8~10/10の50%押し)
下値4:97.337(10/10安値)
下値5:97.210(10/8~10/10の61.8%押し)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

12:44 ドル円 抵抗・支持ライン追加