日経平均は14400円の大台乗せで大引け

最後まで、米財政協議妥結期待が頼り
ロシア財務大臣の談話として、米国から、ルー財務長官とバーナンキ連銀議長との会談において、17日までに債務上限期日延長がなされる予定だ、と言った内容が伝えられたようです。
ロイター電ですが、この報道が流れたあたりで、日経平均は一時250円高以上という瞬間がありましたが、さすがに3連休前ということで、この勢いを維持することも難しいようです。
個別銘柄物色
突如として、カジノ関連が勃興しています。日本金銭機械6418やオーイズミ6428が、東証一部上昇率ランキング上位に食い込んできています。
来週15日から臨時国会が開催されますが、朝から強かったバイオ関連なども成長戦略がらみということもありますが、カジノ関連は前回肩透かしを食らった経緯があるだけに、今回は超党派議員らによるカジノ法案の議案提出など、思惑が錯綜しているようです。
あとは、自動車部品をはじめ、かなりばらけた銘柄の突出的上昇が目立ちます。
しかし、前場同様、上昇率トップでも10%以上の上昇率が、依然としてわずか2銘柄のみ。さらに20%以上のものは皆無という状況ですから、お寒い限りです。
SQ当日であるにもかかわらず、ようやく6日ぶりに、それもやっとの2兆円超えという売買金額ですから、やはり様子見という状況は間違いないのでしょう。
増田足
増田足では、日経平均現物の6色分布(10月10日⇒10月11日)は上昇銘柄群が、22.3⇒40.6%。下落銘柄群が77.7⇒59.4%。
6色帯は、4日連続で「青(下降の入り口)」だったところから、本日はけっきょく再び「赤(上昇の崩れ)」に改善しました。
日経平均現物・先物は、「先読み」、「未来の窓」は。連続ピンクで25日足乗せです。
ドル円のほうも、「先読み」、「未来の窓」ともに連続ピンクで25日足乗せです。
グローベックス先物市場では、米国ダウ工業株指数は、14時半の段階で15ドル高の気配としっかり。
15時時点で、+18。しかし、16時半現在では、+4とやや気配が落ち始めているようです。
短期的に債務上限期日が延長された場合
今、共和党はかなり弱った立場に追い詰められているといえそうです。
一部の超保守派(ティーパーティ)が大暴れなため、収拾がつかず、足元を見たオバマ大統領は日増しに強気の姿勢となってきています。
一番今確率が高いのは、共和党が苦し紛れに提案した、短期的な債務上限期日の延長によって、財政協議を再開するというものでしょう。
ここでは、このシナリオの場合で考えてみましょう。
ドル円の相場の緩急
5月以来、ドル円の高値は、102.90円(5月20日)、101.49円(7月8日)、100.12円(9月6日)、そして直近ということになりますが、この一連の流れはドル円の頭が少しずつ切り下がっていることを示しています。
最初は1.41円の切り下がり。次は1.39円の切り下がり。よく似たような切り下げ幅です。
この平均1.40円の切り下げだとしたら、次のドル円の高値はおおむね98.72円ということになり、100円突破はかなり力仕事だということがわかります。

ードル円と日経平均の連動性ー
5月以前、為替市場では10銭のドル円のブレで、日経平均は25円動くと言われていました。
1円なら日経平均が250円ブレる。5円なら、1250円がブレるわけです。
現在は、5円で1000円、日経平均が動くとも言われています。
それでは、先述の目先のドルの上値が98.72円として計算してみましょう。
直近安値は、ドル円で96.62円、日経平均で13748円でした。
ドル円の高値が、想定で98.72円として、この上昇幅は2.1円。
仮に、1円250円という以前の為替市場の認識なら、525円幅の上昇とあいこですから、日経平均は、14273円ということになります。

 不測の事態がなければ・・・
こうしてみますと、(株価を押し下げる加速要因でもあり、今後妥結すれば押し上げを一段と加速させる要因にもなりうる)米財政協議・債務上限期日問題が、仮にもともと無かったものとしますと、日経平均の足元の戻りの一つの目安として、ドル円との連動性で言えば、14273円という水準が導き出されます。
ということは、本日の上昇分を考えなければ、昨日終わり値14194円というのは、およそ14200円台として、おおむねいいところまで戻ったという計算になってきます。
こうなりますと、ドル円はかなり上値が一杯一杯のところにきており、それに伴う日経平均の上昇も、ほとんど見込めないということになります。
根本的にドル円のトレンドを決定しているもの
ドル円のトレンドを決定しているのは、基本的には連銀の政策です。
当面量的緩和縮小が無いとすれば、(債務上限期日延長が繰り返されれば、それだけ市場が考えている12月までの政策変更の可能性は無くなっていきます。)ドル円の上値は、どうしても100円乗せが難しくなるでしょう。
仮に、財政協議が急転直下で妥結となれば、瞬間風速的に99円台に突入して、ロスカットを次々にヒットしながら100円超えということがあったとしても、持続性は無く、打ち返されてしまう可能性のほうが高いと考えられます。連銀の政策が、それほどすみやかに変更されるとは、現在のマクロ経済指標の内容からして、なかなか考えにくいからです。
それでも日経平均が上がる要件
これは、もはや業績の上方修正と、通期ガイダンスの強気しかないでしょう。
その意味では、これから予定されている9月中間決算は非常に重要なイベントということになるでしょう。
今月19日、26日の大阪・名古屋での講演会では、この業績の速報ベースで、銘柄の絞込みを行う予定です。
先般の、9月14日、21日、10月5日に行いましたカテゴリー別の銘柄絞込みも、さらにデータ更新の上、新たな切り口も加えてお話したいと思っています。
今月いかに、ポジションを固めるかで、春先までの1ストロークの相場展開でパフォーマンスに差がつくでしょう。