上値追いには“プラスα”要因が必要!?

日米休場で動意薄も、米財政問題で揺れ動き…
※ご注意:予想期間は10月16日と表示されていますが、本日(15日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 体育の日(日本)・コロンブスデー(米国)が重なったこともあり、週明けの昨日は動意に乏しい展開でした。特に米財政問題を巡る“進展”も見られていないことから、上値の重い動きも相変わらずでした。もっとも流動性が極端に低下したNYタイムに入ると、上値を模索する動きも見られています。

 「オバマ大統領と上下両院の指導部は、日本時間15日4:00から会談を実施」と報じられたことから、その“進展”に対する期待感につながったからです。98円ラインまで下押ししていたドル円は、この影響にて再び98円半ばへと値を戻しています。「会談そのものはその後に中止」されたことから、そこからさらに押し上げる展開にはなりませんでしたが、共和党(マコネル・下院院内総務)・民主党(リード・上院院内総務)が共に“楽観的な見方”を示したこともあり”合意(妥協)は近い”との雰囲気が崩れることはありませんでした。
引き続き、米財政問題がメインテーマ
 こうして実質的な週明けを迎える本日ですが、引き続き、米財政問題を巡る“進展への期待感”がマーケットを左右すると見られるところです。

 「デフォルト(債務不履行)は“非現実的”」であることを考えると、仮に17日の期限までに合意しない(間に合わない)となっても、いわれているほど「米国債の信用力は大きく損なわれない」と考えます。このため先週初のような「“過熱感”を伴うリスク回避姿勢」が台頭する可能性は低いと考えるのが自然となります。

 一方でマーケットは思惑で動くものです。このため「間に合わない」との思惑が台頭した際には、やはりリスク回避姿勢にて円買い・ドル売りが進行すると考えられます。そう考えるとやはり“進展への期待感”の有無(もしくは強弱)によって、本日も揺れ動くと考えるのが自然ということになります。
“プラスα”要因が必要
 テクニカル的にも、100日移動平均線、日足・一目均衡表先行スパンの雲の下限/上限、同基準線、9/11~10/8の50%戻しといった主要な抵抗ラインが“98.48円-98.67円”にギッシリと凝縮しており、これらを突破するには何かもう一つ“プラスα”の要因が欲しいと見られるところです。
日本発の材料が突破口になるか…?
 本日は5・10日ですので、仲値決済に向けたドル買いニーズが、そのまま継続する可能性が指摘されるところです。また本日からは国会も開催されますので、安部首相の所信表明演説も予定されています。「成長戦略が語られる」との期待感も根強くあることから、こちらもドル円の下値を支える要因として意識されるところです。

 この2つの内、どちらかが“プラスα”として取り上げられるようなことがあると、さらなる上値も期待されるところです。しかしそうでなければ、米財政問題を巡る“進展への期待感”で上を下へと揺れ動きつつ、“ここから上は重い”と考えておきたいところです。もっとも期待感が残り続ける以上、98円ライン付近では下値も堅いのでしょうが…?
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:99.170(9/24高値、9/26高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:99.037(9/27高値、9/11~10/8の61.8%戻し、大台)
上値3:98.930(9/20~10/8の76.4%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:98.724(10/1高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:98.668(日足・一目均衡表先行スパン上限)
前営業日終値:98.567
下値1:98.480(100日移動平均線)
下値2:98.291(50日移動平均線、ピボット1stサポート)
下値3:98.140(20日移動平均線、10/14安値)
下値4:98.000(大台)
下値5:97.918(10/11安値、ピボット2ndサポート)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

12:27 ドル円 抵抗・支持ライン追加