<私の相場観>=かざか証券・市場調査部長 田部井 美彦氏

 東京株式市場は、米財務問題の行方によって、株価が大きく左右される展開となりそうだ。

 現状では、米債務上限について、少なくとも来年2月中旬までの借り入れニーズをカバーするのに十分な引き上げを実施。さらに、1月中旬まで政府機関業務を継続するための財源も確保する方向で与野党が協議していると伝えられている。

 一方、国内では15日から臨時国会が召集され、設備投資減税などの経済対策を踏まえた議論が活発化する。今後の経済政策のスキームが明確になれば、相場テーマが再認識され、建設株や機械株など関連銘柄に物色の矛先が向く可能性もある。

 個別銘柄では、JT<2914.T>に注目。ロシアなど海外での販売が好調で、業績上方修正の可能性が高まっている。また、日本触媒<4114.T>は、昨年9月の爆発事故で操業を停止していた姫路工場が、今年6月から生産を再開し、極めて順調な稼働をみせ、主力の高吸水性樹脂の供給能力が回復している。オムロン<6645.T>は、海外向けに各種センサー、コントローラー、自動改札機などが予想を上回る拡大をみせている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)