今週のドル円は債務上限引き上げ問題が焦点に

先週は結果的には陽線に、今週も陽線引けとなるか?
先週の米ドル円は97.29で寄り付いたものの米国の財政協議が難航したことから10月8日には96.585まで下落。その後は本邦株式の上昇や次期FRB議長の指名などを受けてドルが買われ98.535で引けました。

現在、為替市場でのメインテーマは「①債務上限引き上げとデフォルト」で、その他「②2014年度予算案の合意と政府閉鎖」「③資産買い入れ規模の縮小開始時期(付け加えるのであれば④次期FRB議長の議会承認)」になるのではないかと思います。

皆さんもご存知の通り2014年度の予算協議が決裂した理由は、共和党が予算案合意を利用した瀬戸際交渉による2010年3月成立の医療保険改革法(オバマケア)の阻止になります。

しかしながら、この瀬戸際交渉は政府閉鎖をもたらし逆に共和党の支持率を下げる結果となってしまいました。

こういった状況の中で17日が期限となる債務上限引き上げ 問題についても同様の姿勢で交渉できるとは考えられず、基本的にメインシナリオは週後半にリスクオンになると見ています。

(ただし、債務上限引き上げ問題における米国のデフォルトリスクについて、市場参加者の見通しは予想以上に楽観的となっていて、もしリスクシナリオとなる場合、リスクオフの円買いに大きく傾く可能性があるため注意が必要です。)

テクニカル的には、トライアングルのサポートラインを(点線から実線に)修正しており現在はトライアングル開始から5波動目が終了しか終了しつつ ある状態です。

また、現在はトライアングルの開始となる5月22日からトライアングルの頂点(=アペックス)となる12月10日までの72%が経過した地点となり、ドル 円相場は非常に煮詰まってきています。

目先のレジスタンスは一目の基準線の位置する98.60や雲の上限(で週足の基準線)となる98.70前後。その上は99.67。
サポートは一目転換線の位地する97.65、その下が96.58。

さて、最後に余談ですが③のテーパリング開始時期についてです。
先週10月10日にイギリス系大手銀行が主催する、本邦運用担当者向けのフォーラムに参加してきました。

その中で米国のテーパリング開始時期について、運用担当者へのアンケートがあったのですが、もっとも多かったのは次期FRB議長就任後初のFOMCとなる来年3月で、次が今年末、その次が来年末でした。

政府閉鎖により、経済指標の発表はもちろんのこと、集計なども滞る状況となっており、テーパリング開始が遅くなる蓋然性は高まっているように思われます。