<株式トピックス>=臨時国会の焦点は国家戦略特区

 きょうから臨時国会がスタート。安倍晋三首相は午後に、衆院本会議で所信表明演説を行った。金融緩和、財政出動、成長戦略の3本の矢からなるアベノミクスについて「世の中の空気を一変させた」と、これまの成果を強調。首相はこの臨時国会を「成長戦略実行国会」と位置づけ、企業の競争力強化によって経済の好循環を実現する考えを表明した。
 また、今後3年間を税制・予算・金融・規制緩和を進める「集中投資期間」にあてると述べた。さらに、7年後の2020年東京五輪開催に向けて「特異な規制や制度を徹底的に取り除き、世界最先端のビジネス都市を生み出す」ことを推進し「国家戦略特区制度」を創設するとした。
 召集された「成長戦略実行国会」で議論の対象となる法案のなかでも、株式市場からの注目度が高いのが〝国家戦略特区〟だ。国家戦略特区の第1次募集は9月11日応募を締め切っており、政府は10月中にも選考結果を発表する見通し。
 具体的な規制緩和の内容として、(1)都心居住促進のための容積率・用途規制緩和、(2)企業の農業生産法人への出資制限緩和、(3)成田・羽田両空港の機能強化と都心アクセス改善(4)水素エネルギーを活用の推進――などをはじめとした多くの項目が検討されている。また、超党派の国会議員で作るカジノ議連は、臨時国会にカジノ解禁に向けた法案を提出する見通しだが、このカジノ構想も国家戦略特区の象徴的な存在となりそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)