<クローズアップ> 戦略特区関連に照準、世界最先端のビジネス都市構築へ動く(2)

 羽田空港沖合拡張に伴って発生した跡地を中核とした周辺地域での構想も東京五輪開催と直結することから実現に拍車が掛かりそうだ。構想によると、中小製造業支援、クールジャパン、先端医療の3分野を集積することで、アジアの国際ハブ(拠点)空港を目指す羽田空港に隣接する地の利を生かし、経済の底上げを図るという。東京都競馬<9672.T>は、大井競馬場など、広大な土地を低い簿価で所有しており、「含み資産株」として注目。また、対象地域の隣接地に工場を所有する日本冶金工業<5480.T>やプレス工業<7246.T>も見逃せない。

 もう一つ東京五輪開催で、JR東日本<9020.T>の品川~田町駅間新駅構想の注目度が増している。国が11年に、この地域にある車両基地の跡地をアジア地区の本社や研究開発拠点を目指す「国際戦略総合特区」に指定。14年度中にも新駅設置に向けた工事に着手する。

 JR東日本は上野駅を終着点とする宇都宮線など3路線を東京駅まで延伸したうえで、東海道線と直通運転する「東北縦貫線」を運行する計画。運行後、この地区にある車両基地が不要になるため、約10ヘクタールをオフィスビルなどに転用する。

 さらに、東京都は品川車両基地に隣接する「芝浦水再生センター」(約20ヘクタール)を再構築・開発し、地上32階建の複合高層ビルなどを整備する計画だ。

 関連銘柄としては、事業主体のJR東日本をはじめ、軌道や駅舎の建設で豊富な実績を持ち、JR東日本と密接な関係のある東鉄工業<1835.T>、鉄建<1815.T>。また、芝浦水再生センターの再構築関連では、プロジェクト推進でメインの役割を果たす大成建設<1801.T>、NTT都市開発<8933.T>、この事業に投資しているヒューリック<3003.T>にも注目。周辺土地を所有する京浜急行電鉄<9006.T>にもビジネスチャンスが広がりそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)