あと少し“凝縮点付近”にて“上を下へと激しく揺れ動く”…?

ジリジリと上値模索も、動きは限定的
※ご注意:予想期間は10月17日と表示されていますが、本日(16日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 やはり昨日も、米財政問題を巡る“進展への期待感”に振り回される展開でした。

 米財政問題を巡る“進展への期待感”が先行したことで、ジリジリと上値を模索する動きが続きました。しかしながら、99円ラインにかけて積み上がった分厚いドル売りオーダーに阻まれ、「下院の提示案は上院案と“極めて近い内容”(つまり合意は近い…?)」と報じられても98.70円水準で押し留められました。
米与野党協議は進展せず ‐ 反落するも下値も限定的
 そしてその“極めて近い内容”は「債務上限引き上げならびに暫定予算の“期間”に限った」ものであり、相変わらず「オバマケア(医療保険改革)への付帯条項」は残されたことから合意に至ることはなく、98円前半へと押し戻されました。米格付大手・フィッチが米国債の格付見通しを“ネガティブ”へと見直したことも、こうした動きを後押しした感があります。こうしてNYタイム中盤には、瞬間的にBidで98円ラインを割り込む場面まで見られました。もっとも「デフォルト(債務不履行)は“非現実的”」との見方は根強いことからリスク回避姿勢が“過熱”することはなく、下値は限定されました。
本日も“進展への思惑(期待感)”がメイン
 このため本日も、米財政問題を巡る“進展への思惑(期待感)”がマーケットを揺れ動かすと見られます。

 昨日も記したように、主要なテクニカルライン(50/100日移動平均線、日足・一目均衡表先行スパンの雲の下限/上限、同基準線、9/11~10/8の50%戻し等)が“98円半ばを中心”として“ギッシリと凝縮”しています。このためこのレンジの外側にはオーダーが並びやすく、昨日も上方向は98円後半に並んだドル売りオーダーに、下方向は98円ラインのドル買いオーダーに阻まれたという経緯があります。そしてこのレンジを突破(脱却)するにはもう一つ何か“プラスα”の要因が欲しいところですが、ここまで期限ギリギリとなると「米財政問題を巡る“合意”もしくは“決裂”」くらいしか“プラスα”にはならないのかもしれません。
結論が出るまで“レンジ突破(脱却)”は難しい…?
 協議は依然として難航していますが、仮に期限に間に合わなくても「すぐに資金が枯渇(デフォルト)」になるわけではありません。このため「いわれるほど米国債の信用力は損なわれない」可能性は高く、「突破(脱却)するなら“上方向”」だと思っています。それでも“合意”もしくは“決裂”の結論が出るまでは“突破(脱却)は難しい”と考えます。

 もうしばらく“98円半ばを中心”にして“上を下へと激しく揺れ動く”と見ておきたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:99.037(9/27高値、9/11~10/8の61.8%戻し、ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値4:98.726(日足・一目均衡表先行スパン上限、10/1高値、10/15高値)
上値3:98.668(日足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット1stレジスタンス)
上値2:98.452(100日移動平均線)
上値1:98.330(50日移動平均線)
前営業日終値:98.188
下値1:98.155(20日移動平均線)
下値2:97.983(10/15安値、大台)
下値3:97.881(10/8~10/15の38.2%押し、10/11安値、ピボット1stサポート)
下値4:97.628(日足・一目均衡表転換線、10/8~10/15の50%押し、ピボット2ndサポート)
下値5:97.375(10/8~10/15の61.8%押し、10/10安値)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

12:06 ドル円 抵抗・支持ライン追加