<私の相場観>=東洋証券投資情報部・ストラテジスト 土田 祐也氏

 懸案となっている米連邦債務の上限引き上げ問題は、日本時間15日現在、依然として解決に至っていない。しかし、マーケットは、与野党間で早晩落としどころを見つけるであろうとの期待で見切り発車している。米国債のデフォルトといった最悪の事態に陥る懸念は低いとはいえ、日米とも既に相場は解決を前提で動いているだけに、(解決しても)ここからの上値は限定的となる可能性がある。

 仮に債務上限引き上げ期限を来年2月に先延ばしして暫定予算編成を行い、政府機関の閉鎖を解消するというシナリオが実現しても、問題の先送りであって、不透明感が払拭されることにはならない。オバマ政権基盤の弱体化を暗示する流れとなり、これは相場全般に対しても影響は皆無ではないだろう。

 国内では10月下旬から本格化する企業の中間決算がポイントだが、増額の動きを半ば織り込んできている。増額でも市場の期待に届かなければ売られるケースもあり、注意が必要だ。日経平均は当面、やや下値リスク含みで1万3600~1万4800円のレンジを想定している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)