<動意株・17日>(大引け)=渋谷工、比較.com、テクノスJなど

 渋谷工業<6340.T>=急反発。10月初旬の1800円割れで目先の底を確認してもみ合いに移行していた同社株にも短期資金が回っている。安倍首相は臨時国会の所信表明演説で成長戦略に強い決意をみせ、具体的に成長分野をつくる一環として再生医療の実用化加速について言及、これがiPS細胞関連株の動意を促した。そのなか同社は理化学研究所発ベンチャーのヘリオス(旧日本網膜研究所)、ニコンとともに17年度をメドに「細胞シート」の量産装置を開発する方向にあり、再生医療関連の現実買いのステージで注目される。

 比較.com<2477.T>=ストップ高。この日の午前11時ごろに、複数の宿泊予約サイトの一元管理システム「手間いらず.NET(てまいらずドットネット)」が、鉄道情報システム(東京都渋谷区)が提供する旅行会社の情報管理システム「らく通リアル版」とのシステム接続を22日に開始すると発表しており、これを好感した買いが入っている。この連携により、旅行会社(リアルエージェント)経由の予約情報と宿泊予約サイト(ネットエージェント)経由の予約情報を別々に管理していた宿泊施設では、それぞれの販売状況が一画面で確認できるようになることから、業務の円滑化が図れるようになる。

 テクノスジャパン<3666.T>=後場急伸。前引け後にビッグデータ市場に参入する目的から子会社の「テクノス・データ・サイエンス・マーケティング」を設立し、この日から営業を開始したと発表したことが好感されている。新会社では、ビッグデータに潜む可能性を引き出すデータサイエンスの仕組みや、それらの手段を用いて企業のマーケティング課題を解決に導くデータサイエンティストを育成するとしており、テクノスジャパンが持つノウハウを加えることで、顧客のビジネス拡大に貢献するとしている。

 日本鋳鉄管<5612.T>=続伸。同社は16日、業務効率の改善や、合理化策の実施で収益改善効果が想定を上回ったことを背景に13年4~9月期の利益予想を増額り、これを好感する買いが流入した。4~9月期の売上高は従来予想の70億円から64億1200万円に減額したものの、一方で営業利益は同4億8000万円から6億円に、最終利益は同3億円から3億9300万円に上方修正。これにより営業利益は前年同期比4.1%増、最終利益は同8.9%増と、それぞれ減益見通しから一転して増益となった。

 日本カーバイド工業<4064.T>=大幅続伸。ここ株価は300円近辺で底値鍛錬の状況にあったが、ここを下値限界とみる向きも多く、前日の後場に大口買いが流入したことで、これに追随する短期資金の買いに急動意する展開。今年6月から7月にかけて急騰した際にはかつて名を馳せた投資集団の名が巡るなど、特定資金の買い攻勢思惑が根強い銘柄。株式需給面の変化としては「これまで整理が進んでいた信用買い残も10月4日を底に直近10月11日申し込み現在で増勢に転じており、株価の値ごろ感十分とみた仕掛けが観測される」(市場関係者)状況にある。

 アバールデータ<6918.T>=ストップ高カイ気配。16日の取引終了後に2014年3月期の連結業績予想の増額修正と増配を発表したことが好感されている。売上高は従来予想の57億円から60億円(前期比 20.9%増)に見直したほか、純利益は1億8000万円から2億7000万円(同16倍)に増額した。半導体製造装置関連の受注が増加したことが収益の押し上げ要因となった。また、第2四半期(4~9月)の中間配当を従来予想の4円から6円、期末配当を同6円から8円とし年間配当を14円(前期比6円増)とする増配を実施することも公表している。
 
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出所:株経通信(株式会社みんかぶ)