<話題の焦点>=ユニバーサルデザインフード、高齢化で一般用途も拡大

 「ユニバーサルデザインフード」の成長性に注目。病院食は、医師の処方による「治療食」として診療報酬の対象となるのに対し、加齢に伴う咀嚼・嚥下機能の低下や、通常の食べ物が食べにくい・飲み込みにくい、といった人のための食べ物をユニバーサルデザインフードとしている。

 同フードは、「特定保健用食品」とは異なるため、「高齢者食」といった限定的な表現を用いず、“万人に使用できる”という意味合いを持たせた名称。また、院内介護食とは異なり、一般の人でも購入可能という意味もある。

 森永乳業<2264.T>は、医療機関向けが中心だったが、今年4月からは一般流通への販売を強化。「調理の手間を省きたい」といった高齢者などのニーズも含めて介護食を「やわらか亭」のブランドで発売。キユーピー<2809.T>は、1998年に、おいしさや栄養、食べやすさに配慮した「やさしい献立」を発売し、レトルトを中心に積極的な品揃えを展開。

 ニチレイ<2871.T>は、カロリーや塩分を調整して生活習慣病の予防効果を考えた冷凍総菜セット「気くばり御膳」を中心に、幅広い層に商品を販売。味の素<2802.T>は、タンパク質、アミノ酸を中心とした医療用食品の実績を踏まえ、事業領域を拡大。明治ホールディングス<2269.T>は、流動食事業を成長分野と位置づけ、08年には流動食専用工場として群馬栄養食工場を建設。さらに、14年稼働開始を目指して、関西工場での増産に着手。従来の医療・介護施設向けの販売に加え、ドラッグストアなど小売店での販売もスタートしている。

◆主なユニバーサルデザインフード関連銘柄

銘 柄<コード> 今期営業増益率  株価   PER

森永乳<2264.T>   13.1   317  15.3
明治HD<2269.T>  12.1  5300  23.6
味の素<2802.T>    5.3  1369  17.2
キユーピー<2809.T>  0.6  1448  17.3
ニチレイ<2871.T>  ▼5.2   524  14.9

※株価は17日終値(単位:%、円、倍)

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)