銘柄選びのキーワードは高配当と株主優待

NISAで「投資家デビュー!」を狙うなら
 小泉政権時代に導入された証券優遇税制が今年の年末に終了します。現在の優遇税制では10%課税だったのが、20%へと上がる(戻る)のですから、投資家にとってはかなり痛い税制改正です。

 それに併せてNISAが導入されるわけですが、この新制度は従来の優遇税制の代わりにはなりそうもありません。投資額の上限が年間100万円に設定されているので、短期で回転売買するトレーダーや大口の投資家には向かないのです。むしろ、これから本格的に株式投資を始めてみようと考えている方々や、退職金の一部を株式で運用しようと考える方々など、これまであまり積極的に株式投資をやってこなかったような方々にとって使い勝手の良い制度だと言えます。

 では、実際にNISAで投資を始めるなら、どのようなスタンスが最も有効なのでしょうか?現在の金融業界挙げての大NISAキャンペーンが展開されていますが、その前にまず考えなければならないのは金融機関選びです。すでにご存じの方も多いでしょうが、NISA口座は1つの金融機関でしか開設できません。言うまでもないことですが、銀行では株式は取り扱っていませんのでご注意を!結構いらっしゃるようなんですよね!同じようなコマーシャルを展開していますから、どこでも同じようにNISAを利用できると思っていらっしゃる方が。

 そして、NISAによって今後、急速に普及するだろうと言われているのが投資信託です。投資資金が最長10年間非課税になるというメリットを生かすためには、資産運用のプロフェッショナルに委ねるというのももっともなことだと思います。

 でも“日本一株式投資家の密度が高いサイト”を自負する「みんなの株式」的には、やはり投資の基本である現物株への投資にチャレンジしてもらいですね。日本証券業協会のコマーシャルでは無いですが、NISAによって「投資家デビュー!」という思いを味わうなら、投資対象の姿が見える現物株が一番です。

 ただし、現物株式への投資には、3000以上ある銘柄から5年後、10年後を見越して自分なりに有望な銘柄を探すことが求められます。私もFX投資はそれなりにキャリアを積んできましたが、結構この銘柄選定が難しい。

そこで私なりにお勧めの銘柄選びのポイントを考えてみました。

それは、

① 高配当銘柄を狙え!

② 充実した株主優待がある銘柄を狙え!

 5年後、10年後に最大の売却益を目指すのも結構ですが、実際、長期での株価の予測はプロでも難しいものです。だったら、株価のボラティリティは多少低くても、毎年安定した配当が見込める銘柄に絞って、インカム・ゲインでリターンを得るというのも、賢い投資法ではないでしょうか。キャピタル・ゲインだけでなく、こうしたインカム・ゲインも非課税の対象になるのがNISAの優れたところですから。

 また、楽しみながら株式投資をしたいなら、企業の株主優待制度に注目するのも面白いと思います。日本独特のシステムですが、実は「みんなの株式」を訪れるユーザーの皆さんの注目度が意外に高いのが、この株主優待なのです。優待内容は各社によってそれぞれですが、例えばテーマパークの会社なら入園券が貰えたり、レストランを運営している会社なら、自慢の料理を格安で提供してくれたり。お気に入りの銘柄を見つけて投資をするという“ファン投資”の醍醐味を味わえること請け合いです。

 このような銘柄に関する情報は、ネットにも散在していますが、一番手っ取り早いのは、証券会社の店頭でプロに聞くことかもしれません。証券会社によっては、株主優待の詳細な情報を、オールカラーの分厚いガイドブックで説明してくれるところもあるので、利用して損はないでしょう。例えば、FXや短期投資はネット証券、長期投資のNISAなら証券会社の対面取引。こんな使い分けもアリだと思います。