<私の相場観>=第一生命経済研究所・主任エコノミスト 桂畑 誠治氏

 米国では懸案となっていた米連邦債務上限引き上げと今年度予算案を暫定的に決着させたことで、目先の不安心理が後退し株高に反映された。リスクオフの巻き戻しで東京市場もここ急速な戻り足をみせている。

 もっとも、米国の問題は解決ではなく、先延ばしであることには変わりなく、予算は来年1月15日、債務上限については2月7日に改めてリミットを迎えることになる。また、これに先立ち財政協議が行われ、12月13日までに財政削減策に関する意見を取りまとめる必要があり、道は険しいといえる。

 東京市場は米国の財政問題を横目に年末から来年にかけて上値が重くなる可能性はあるが、当面は企業業績への期待を背景に強調展開が見込めそうだ。日経平均は11月中に5月23日の高値1万5900円前後を目指す展開が想定される。

 思うほど為替の円高修正が進まず、上期業績については個別にアナリスト間で減額する動きも出ているが、決算発表が本格化する前で、株価面では前倒しで織り込めるのが強み。グローバルな株高が日本株にも好影響を与えそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)