<話題の焦点>=初値を買っても儲かる、IPO市場の活況まだまだ続く

 新規公開(IPO)市場が活況だ。今年に入り18日までに31社が新規に上場したが、いずれも初値は公開価格を上回り、昨年から初値が公開価格を上回る連勝記録を34に伸ばしている。そのうち公開価格の数倍となるケースも17社と半数を超え、IPO市場の活況を象徴している。

 一時期はIPO件数が低迷し、初値が公開価格を下回ることが珍しくない状況が続いたことを考えると、現在の状況は隔世の感がある。一部には今年のIPO件数は2012年の46社を超えるIPOが見込まれるのではないかとの声も聞かれる。ITブームのピーク時と比較するとまだ程遠い水準だが、市場環境がこのまま良くなれば、今後も順調にIPO件数が増加するのは間違いないだろう。

 また、IPO市場の低迷時には、いわゆる「初値天井」となるケースがあったが、直近では初値が公開価格を上回るだけではなく、その後に高値をつけるケースも多くみられるようになった。つまり「初値を買っても利益が出る」ケースが増えてきたということであり、これもIPO市場の活況に一役買っている。

 これから年末にかけては例年、IPO件数が増える時期でもある。これから上場する銘柄だけではなく、直近上場の銘柄も改めて注目が必要だろう。

◆直近IPO銘柄の公開価格からその後の高値までの動き

銘柄(コード)     公開価格    初値   その後の高値

ネクステージ<3186.T>  1700   2011   2209
アメイズ<6076.FU>     730    797   1069
Nフィールド<6077.T>  1500   3100  12060
サンワカンパ<3187.T>   950   3500   3750
オープンH<3288.T>   1780   2100   2584
エンビプロHD<5698.T>  700   1040   1128
バリューHR<6078.T>  2000   4035   6090
エナリス<6079.T>     280    717   2199

※「その後の高値」は10月21日時点(単位:円)

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)