目先は「下方向への思惑」が台頭しやすいも…?

初期反応はドル売りだったが… - 米雇用統計
※ご注意:予想期間は10月24日と表示されていますが、本日(23日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 注目された米雇用統計は、失業率こそ7.2%へと低下したものの、非農業部門雇用者は+14.8万人に留まりました。+18.0万人程度を見込んでいた事前予想を大きく下回る結果は、「政府機関の一部閉鎖」の前から雇用環境が悪化していたことを物語るものであり、瞬間的にドル売りが進行しました。このため上振れを期待した事前の動きから「主だったテクニカルライン群の下限(98.40円)」へと水準を戻していたドル円でしたが、発表直後に97円後半へと一気に揺り戻されました。
その後は“往って来い”の応酬…!
 ところが昨日は、これだけで留まりませんでした。

 米雇用環境の悪化は「QE縮小の後ズレ」をさらに強める格好となり、NYダウ(先物)の反発と共に「リスク選好姿勢」が台頭していったからです。このためリスク選好/回避に敏感な豪ドル・NZドル、さらにユーロに強い買い圧力がかかり、一方で円には強い売り圧力がかかっていきました。当然、ドル円には買い戻し圧力がかかる格好となり、97円台後半での滞空時間は“ほんのわずか”に留まり、急落前水準をも上回る98.479円へと一気に反発するという、“間髪入れず”に“往って来い”を演じています。

 さらにこの後は、3ヶ月来の2.51%台へと米長期金利が低下したことを背景にして、今度は98円ラインへ再反落するという“往って来い”まで演じましたが、「リスク選好姿勢」が下値を支え続けたことから、再び98円ラインを明確に割り込む動きは見られませんでした。
引き続き“揺れ動き”に注意
 こうして「98円割れ水準で下値を支えたドル買いオーダー」と「99円半ば超で上値を押さえ込んだドル売りオーダー」を確認した格好となることから、目先は同レンジ内での“揺れ動き”と考えるのが自然ということになります。

 「主だったテクニカルライン群への回帰」を何とかかんとか示現(下限ではありましたが…、また滞空時間も短かったですが…)した後であり、そして昨日の米雇用統計の悪化で上値が押さえ込まれた状況を鑑みると、目先は“やや下方向(98円割れ)”への思惑が先行しそうな雰囲気が醸し出されています。しかし昨日の雇用悪化は「マーケットに資金を注入し続ける」ことを意味するものであり、「リスク選好姿勢」が継続する可能性が高まっている状況に変化はありません。
目先は「下方向への思惑」が台頭しやすいが…?
 そう考えると、目先は「下方向への思惑」が台頭しやすいものの、「下支えされたことを確認」して「再び上値を模索」というのがメインシナリオと言うことになります。もっとも99円台手前には「日足・一目均衡表先行スパンの雲(本日は98.55-98.95円)」がたなびいていますので、これを突破するには“もう一つ新たな要因”の後押しが欲しいところです。

 現時点における材料では、“下値は支えられ”“主だったテクニカルライン群への回帰”を基本路線に置きつつ、“レンジ内で揺れ動き”ながら“新たな要因”を待っている状況と見ておきたいところです。
ただし「NYダウ」「日経平均」の“行き過ぎ感”には警戒しておく必要が…
 仮にこのシナリオが狂うとしたら、キッカケとなるのは“行き過ぎ感”が垣間見えてきた「NYダウ」「日経平均」の“いずれか”もしくは“両方”に、大幅な調整・反落が入るといった展開になった場合でしょうか…?
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:98.946(日足・一目均衡表先行スパン上限、大台)
上値4:98.808(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:98.547(日足・一目均衡表先行スパン下限)
上値2:98.479(10/22高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:98.411(100/50日移動平均線、10/17~10/18の61.8%戻し)
前営業日終値:98.134
下値1:98.000(大台)
下値2:97.929(20日移動平均線)
下値3:97.813(10/22安値、ピボット1stサポート)
下値4:97.558(10/18安値)
下値5:97.490(10/8~10/17の61.8%押し、ピボット2ndサポート)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

13:06 ドル円 抵抗・支持ライン追加