<検証話題株・太平洋セメント> 震災乗り越え完全復活へ、東京五輪のインフラ需要にも期待(2)

 セメント協会によると2013年度のセメント国内需要は前年度比3.4%増の4600万トンの見通し。市場には、4700万トン超との予想もある。同社を含むセメント各社の工場はフル生産状態が続き、セメント価格の値上げ交渉が続いている。

 さらに、今年9月には2020年の東京五輪の開催が決定。「2015年度以降は復興需要の息切れが懸念されていたが、20年にかけ五輪による新たな需要増が見込める」(市場関係者)ことが期待されている。

 東京五輪に向けては関連施設の建設に加え、高速道路や橋梁など社会インフラの補修工事によるセメント需要一段の盛り上がりが予想されている。

 太平洋セメント<5233.T>の株価は400円台乗せから一段高をうかがう状態にある。8日には、2014年3月期第2四半期(4~9月)の増額修正を発表。中間期の予想連結経常利益を従来予想の90億円から230億円に増額した。14年3月通期見通しは、11月12日の中間決算発表時に公表される見通しであり、今期予想経常利益(400億円)には増額期待も膨らんでいる。

 米国事業の収益好転も見込まれており、同社株に対するアナリストからの強気評価も多く出ている。株価は、右肩上がりの上昇を続けており、先行き500円乗せから一段高も期待できそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)