懸念事項の後退で上昇トレンド継続

好地合い持続で買い優勢、好決算銘柄物色に期待感
 あす(25日)の東京株式市場は、24日後場からの上昇トレンドを引き継ぐかたちで、買い優勢となりそうだ。日経平均株価は続伸が見込まれる。

 24日の東京株式市場は、朝方売り先行でスタートしたものの、後場後半から株価指数先物主導で買い戻され、日経平均株価終値は前日比60円高の1万4486円と反発した。

 きょう午前中に発表された10月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回ったことで、前日から懸念されていた中国での金融引き締め観測がやや後退したことに加え、外国為替市場での円高傾向に1ドル=97円20銭台で一応の歯止めが掛かったとの見方が広がったことが、大引け間際の反発につながったようだ。
日立の業績上方修正に市場は素直に反応
 24日の東京株式市場の全般地合いを明るくした要因のひとつが、日立製作所の業績上方修正を好感した市場の強烈な買い反応だった。

 同社は23日引け後、13年4~9月期連結業績予想の上方修正を発表。売上高は従来予想の4兆4000億円から4兆4700億円(前年同期比2.6%増)に、営業利益を1450億円から1730億円(同5.7%増)に、純利益を500億円から690億円(同5.3%増)へとそれぞれ増額した。

 市場の買い意欲が盛り上がった背景には、営業利益が1450億円(前年同期比11.4%減)と2ケタ減益予想だったものが、一転1730億円(同5.7%増)へと増益に浮上した点だ。また、10月に入って株価が調整状態にあったことの反動もあり、より買いが優勢となったようだ。

 情報通信システム部門や、オートモティブシステム部門などが当初見込みを上回り、売上高の上積みに寄与したほか、営業利益段階では電力システム部門や社会産業システム部門を中心にすべての部門が会社側想定以上で増額となった。

 なお、14年3月期通期の業績見通しについては、米国、欧州、中国をはじめとする世界経済の動向や為替の推移、原料価格などの変動要因が不透明であることから従来予想を据え置いている。ただ、現状の好調状態が続けば、通期業績が上方修正される可能性が高そうだ。