<話題の焦点>=バイオマス発電、固定価格買取で参入相次ぐ

 バイオマス(生物資源)発電が市場の注目を集めている。

 バイオマスとは、動植物などから生まれた生物資源の総称。食品廃棄物や間伐材、下水汚泥など未活用の生物資源を燃料として活用する。バイオマスを燃焼させエネルギー利用を行った場合、二酸化炭素(CO2)が発生するが同時に植物が成長することでCO2を吸収するため二酸化炭素の量は増加しない「カーボンニュートラル」という特性を持つ。

 政府は、バイオマス発電で2020年に全世帯の消費電力の約5%に相当するエネルギー創出を目標にしている。特に、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)を導入しバイオマス発電で生まれた電力を固定価格で買い取られることから、参入企業が急増。間伐材などを活用する木質系を中心に、新たな発電設備を作る計画が相次いでいる。

 大手製紙メーカーの王子ホールディングス<3861.T>や日本製紙<3863.T>などがバイオマス発電に乗り出しているほか、ファーストエスコ<9514.T>やFUJIKOH<2405.T>、タケエイ<2151.T>、省電舎<1711.T>なども参入している。

 バイオマス発電システムの製造はタクマ<6013.T>や中外炉工業<1964.T>、住友重機械工業<6302.T>などが手掛けている。

◆主なバイオマス関連銘柄

王子HD<3861.T>   バイオマス発電など売電に注力
日本製紙<3863.T>   熊本県などでバイオマス発電
住友林業<1911.T>   北海道にバイオマス発電所
中外炉<1964.T>    バイオマスのガス化発電システム
FESCO<9514.T>  福島などにバイオマス発電所
タケエイ<2151.T>   青森でバイオマス発電事業
省電舎<1711.T>    バイオガス発電事業を推進
タクマ<6013.T>    バイオマス発電プラントを製造
FUJIKO<2405.T> 千葉にバイオマス発電所
住友重機<6302.T>   バイオマス発電設備を製造

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)