<私の相場観>=三木証券・投資情報部長 高橋 春樹氏

 先週末25日、日経平均は先物主導の下げが加速し、398円の大幅安となった。外国為替市場で、これまで円高の歯止め水準として認識されていた、円・ドルの200日移動平均線(97円30銭近辺)を一気に突破し、一時1ドル=96円台後半へと円高が進行したことが嫌気売りを誘った。

 アベノミクスの生命線でもある円高是正の動きに不透明感が広がったことで、14年3月期業績の先行き懸念も株価下落の背景にあったようだ。

 今後は5月高値の6カ月信用期日に伴う売りに加え、来年からの株式譲渡益課税の優遇措置の廃止や、11月5日からの空売り規制の緩和などによる売り圧迫要因に懸念が強まりそうだ。

 日経平均株価は1万4000円を巡る攻防が予想されるが、それを割り込むと10月8日の安値1万3748円が下値メドとなりそうだ。

 当面の物色対象としては、業績上方修正銘柄が相次いでいる建設セクターに注目。個別銘柄では、産業用ロボット向け精密減速機で世界シェア6割を占めるなど、世界的な高シェア商品を数多く持つナブテスコ<6268.T>に注目している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)