<株式トピックス>=主力輸出企業の円安メリット期待に黄信号

 28日の東京株式市場は大幅反発となった。日経平均株価終値は、前日比307円高の1万4396円。前週末25日の米株式市場で、NYダウ平均株価が約1カ月ぶりの高値をつけたことに加え、外国為替市場で円高・ドル安傾向に一応の歯止めが掛かっていることから、買いが優勢となった。また、先週末に大幅安した反動もあり、値ごろ感からの自律反発の買いも入ったようだ。
 ただ、市場関係者の間では、冷めた見方も多く「薄商いのなか株価指数先物主導で大幅に戻したものの、主力銘柄への物色意欲は盛り上がりに欠けている。全般の売買代金も低迷したまま。大幅高しても、あすにつながる感じがしない」との声が聞かれた。
 発表が本格化している14年3月期の4~9月期中間決算では、自動車、電機、精密機器といった輸出関連の主力銘柄の円安進行に伴うメリットの顕在化が、株価を上昇させる大きな要素として期待されてきた。ところが直近で、円相場が1ドル=97円~96円台と上昇してきたことで、多くの企業が想定為替レートしている1ドル=95円水準に急接近し、下期に想定されていた円安による為替メリットののりしろが極端に薄くなる懸念が出てきたためだという。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)