終日、先物主導のサヤ取りに終始

意外に苦戦している業績発表
後場はいきなり下ブレから始まりました。
指数に方向感が無いため、先物主導で上に下にと振って、サヤ取りをする向きがあるのでしょう。
けっきょく一日を通してみますと、上下180円ほどの幅の中で、往来相場を繰り返すというサヤ取りゲームとなりました。もちろん先物主導です。
この山谷は、前場から後場と進行するにつれて、上値は14395円→14367円へ切り下がり、下値は14224円→14252円→14281円へ切り上がるという展開となりました。

神戸製鋼<5406>などはこの限りではありませんが、昨日の小松製作所<6301>然り、本日の川崎重工<7012>然り、思ったほど期待値には届いていない、ということで下落しています。
一連の決算発表は、期待値が高いということもあって、市場の反応もかなり鈍いものとなってきているようです。
900円台前半の日経平均構成銘柄1株当たり利益は、果たして通期で1000円に乗せることができるのか、為替の支援のない中で、一連の本業の伸びではとても到達しないだろうといった疑心暗鬼が広がっているとも言われます。
増田足
増田足では、日経平均現物の6色分布(10月28日⇒10月29日)は上昇銘柄群が、46.9⇒45.5 %。下落銘柄群が53.1⇒54.5%。
6色帯は、3日連続で「赤(上昇の崩れ)」。
日経平均現物・先物は、「先読み」「未来の窓」は、ピンクのまま横這いで25日足を上回っていくという想定は変らず。

ドル円は、「先読み」、「未来の窓」は同じような経路を辿るという想定になっています。
ドル円が、なんとか5日移動平均線を維持していることで踏みとどまっていますが、指数のほうは5日線、25日線を下回ったままです。
米国市場の強さに比べると、非常に力不足であることは否めません。
米国市場暴走気味の行く末
つとに、米国主要指数については、高値更新をしている一方で、RSIがダイバージェンス(逆行現象)を形成していましたから、その先にあるものは、ふつう下落調整が控えているということになります。
一般的には、残る需給悪と目されるヘッジファンドの去就が注目されています。
これはしょせん一時的なリスクでしかありませんから、取りあえず横に置くとして、米国主要指数のやや暴走気味の強さというものに関して、ちょっと考えてみましょう。

RSIの逆行現象ですが、さりながら、実はナスダック、S&P500ともに、9月高値段階のRSI水準に接近・上昇してきています。
もっと驚くべきことには、一番先行性が高いといわれるダウ輸送株指数でしょう。
それまでのザラ場高値(史上高値)をつけた9月20日段階のRSI(14日平均)が、82.97。
その後押して、巻き返し直近は史上高値更新で、9月20日段階を遥かに上回る水準にあります。
一方直近のRSIは、86.59ですから、9月20日段階を超えてしまいました。
つまり、「ダイバージェンス(逆行現象)破り」となったわけです。
逆行現象が崩されたことになります。

もし、これがダウ輸送株指数のみならず、今後S&P500やナスダックでも同様の「逆行現象破り」が発生してくるとしたら、ダイバージェンスが意味する「調整間近」というシナリオは無くなってしまいます。
このテクニカル分析の「破り」というのは、「三尊天井破り」「Wトップ破り」など、きわめて例外的な現象として見られますが、今回もその可能性が出てきたということになります。
その意味するところは、RSIやMACDなどの逆行現象が効かず、まったく麻痺状態の過熱感を抱いたまま、非常に強い相場の地合が持続するというパターンです。
テクニカルではおそらく最も強力なブル相場ということになりますが、いわゆる本物の過剰流動性相場に突入しつつあるのかもしれません。
モーメンタム指標は低下しても、50以上の水準で往来を繰り返し、株価が断続的な上昇をずっと維持するこの過剰流動性相場の特徴は、長期金利上昇と株価上昇が同時に平行運動を行うという現象です。
まさにバブル相場です。

まだ、長期金利の水準そのものが歴史的には低い位置にあるので、これによる暴落の発生は考えにくい一方で、休み無く持続的な上昇が繰り広げられるということになります。
果たしてこのダウ輸送株指数の逆行現象「破り」は本物でしょうか。
本物であれば、年明けまで一気通貫の上昇相場へと過熱していくのでしょうし、ダマシであれば相応の調整局面が発生するということになります。当然後者の場合は、11月の公算が一番高いということになります。
もうしばらく様子を見る必要があるでしょう。