“下値は堅い”が“揺れ動く”が基本だが…!?

昨日もドル買い戻し圧力
※ご注意:予想期間は10月31日と表示されていますが、本日(30日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 “ちょっとしたプラスα”と期待していた米経済指標は、米小売売上高等が弱い内容に留まったこともあり、材料視されることはありませんでした。それでも昨日も、ドルには買い戻し圧力がかかりました。

 FOMC(米連邦公開市場委員会)が迫る中、「テーパリング(米量的緩和・QE縮小)の後ズレ(少なくとも年内は無理…)」との見方が“ほぼ完全に”織り込まれる格好となったからです。このためNYダウがさらに史上最高値を更新する動きを見せ、ドルには幅広い通貨に対するポジション調整の買い戻し圧力がかかっていきました。ロンドン・フィックスにかけて月末要因のドル買いが入ったことも、こうした動きを後押ししました。こうして97円半ばでスタートしたドル円は、98.27円へと水準を一時切り上げる動きを見せています。
東京タイムは“リスク選好”と“月末/5・10日”のせめぎあい
 こうしてFOMC発表当日を迎えた本日ですが、まず日経平均をはじめとするアジア株式には、NYダウ上昇が追い風になることが想定されています。このためリスク選好フローが高まりやすく、主だったテクニカルラインが凝縮する98円半ばへの上昇が期待されるところです。

 一方で本日は、“月末”のそれも“5・10日”に当ります。このため国内輸出筋のドル売りニーズが旺盛になると見られ、想定以上にドル売りオーダーが膨らむ可能性が残ります。これが上値を押さえると考えるのが自然となることから、東京タイムのメインシナリオは「“株式上昇”と“月末要因”に振り回されつつ“方向感が定まらない”」ということになります。
NYタイムは経済指標目白押しも…
 それではNYタイムはというと、MBA住宅ローン・消費者物価指数、なにより10月分のADP雇用統計(民間)という注目の米経済指標が予定されています。昨日は不発でしたが、結果次第では“ちょっとしたプラスα”として大きく反応する可能性が期待できるところです。もっともその時間帯は「FOMC目前」ということから、積極的なポジション形成は手控えられる可能性が残ります。そう考えるとこちらも、「リスク選好への思惑から“下値は堅い”ものの、98円半ば手前になると“上値を押さえられる”」、そして「思惑(結果)によってその中を“揺れ動き”ながら、“FOMC本番を迎える”」というのが、メインシナリオということになります。
“下値は堅いが揺れ動き”が基本だが、“突発的な急変動”に注意…!?
 様子見ムードの中で“下値は堅いが揺れ動き”を基本としつつ、ただし“思惑(結果)による突発的な急変動に注意”といったところでしょうか?政府機関の一時閉鎖の影響から、「FOMC声明は“より慎重な姿勢”が打ち出される」との噂は気になりますが…。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:99.000(大台、9/11~10/8の61.8%戻し、10/17高値、9/26高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:98.788(日足・一目均衡表先行スパン上限)
上値3:98.479(10/22高値、ピボット1stレジスタンス)
上値2:98.423(50/100日移動平均線)
上値1:98.335(日足・一目均衡表先行スパン下限、10/29高値)
前営業日終値:98.165
下値1:97.963(10/25~10/29の38.2%押し、大台)
下値2:97.797(20日移動平均線、日足・一目均衡表基準線)
下値3:97.711(日足・一目均衡表転換線)
下値4:97.606(10/25~10/29の50%押し、ピボット1stサポート)
下値5:97.474(200日移動平均線、10/25~10/29の61.8%押し)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

12:24 ドル円 抵抗・支持ライン追加