<私の相場観>=株式評論家 植木 靖男氏

 全般強調ぶりが目立つ展開だが足もとは上値に戻り売り圧力が残る。企業業績への影響も背景に、円の高安に敏感な地合いであり、11月相場をどうみるかは、やはり為替動向がカギを握っていると思う。

 見通しとして11月は円安方向に傾くのではないか。米国QE3の縮小は遅くとも来年の3月には開始される。米長期金利は今の水準がほぼ底値圏で、早晩上昇に転じるはずだ。対してアベノミクスの一環として脱デフレまでの金融緩和が約束される日本は、長期金利の上昇余地に乏しく、日米金利差拡大が円安圧力となって顕在化するだろう。11月中に9月10日前後につけていた円の戻り高値水準である1ドル=100円トビ台を目指す展開を想定する。

 一方、東京株式市場はここボラティリティが高まっているが、まだ目先は上昇トレンドと下降トレンドの分水嶺にある。日経平均は9月26日の高値1万4799円払拭がポイントで、ここを抜けば踊り場から再び上昇へのシナリオが表面化しそうだ。それまでは、もみ合いゾーンでの日替わり物色の流れが継続する形となるだろう。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)