大引けに向けて、押し場から切り返し。ファンドのリバランス効果

期末を控えたファンドの需給で上げ下げ波乱
日経平均は、上昇したといっても、まだ月初の水準とほとんど変りません。
ファナックの下落、ソフトバンクやファーストリテイリングの上昇で指数の上げ下げを相殺している格好です。
今年最大の売買代金になりましたが、ファンドなどのリバランスが相当かさんだようです。
トヨタ自動車などは、昨日の2.5倍の出来高です。
ただ上昇率は1.5%ていどですから、トヨタ自動車を今後の先高感から買っているという代物ではない、ということがわかります。
東証一部では大引け5000億円ほどの出来高をつくっています。
後場は、押し目が14時30分ごろの14433円でした。大引けにかけて、このリバランスの影響もあったのかもしれませんが、切り返しました。

大型主導の上昇という一日でしたが、たとえばセクターで上昇率トップの海運ですが、明治海運9115のように、大陽線ながら上ヒゲも非常に長く、こうした形状の足型が多く見られます。
機関投資家の腰の入った買いなのか、かなり疑問の多い上げ方だということは指摘できるでしょう。
増田足
増田足では、日経平均現物の6色分布(10月29日⇒10月30日)は上昇銘柄群が、45.5⇒60.7 %。下落銘柄群が54.5⇒39.3%。
6色帯は、「緑(上昇)。
日経平均現物・先物は、「先読み」「未来の窓」は、いずれもピンク続きで、25日足を上回ったまま推移するという想定です。

ドル円は、「先読み」、「未来の窓」はピンク続きですが、25日足にぴったり下から張り付いて横這い予想。この25日足を上回っていくというほとの強いトレンドは示されていません。
動いているのは外人(長めの資金)か、国内個人が大きいように思われます。
若干、ドレッシング的なものもありうるかもしれませんが、少ないでしょう。
個人が主体だとすると、この動きの持続性には疑問符がつきます。

また、ファンドのリバランスが観測されており、これが一番大きいインパクトかと思われますが、買いにしろ売りにしろ、このリバランスが終わったところで、相場の落ち着きどころを探してからポジションの構築を積極化させたほうが良いでしょう。
11月8日の雇用統計まで
基本的には、FOMCにしろ、日銀の会合にしろ、内容的にはほとんど変化が無いでしょうから、これで大きな相場の動きを誘引するとは考えにくいでしょう。
相場にうねりが出るとしたら、先送りとなった11月8日発表予定の米雇用統計でしょうか。
それまでは、まずは過剰流動性をはやして海外市場は強い局面が続くと期待できそうです。
一方、東京市場はこの過剰流動性はハナから存在しているわけで、にもかかわらずこれまで低迷していたという事実こそが問題です。
その理由は、ドル円がしばらく明確なドル高トレンドはオアズケ状態であるということと、目下大きな買い残の消化にまだ1ヵ月弱の時間を要するという売り圧力の存在です。
日経平均は、長期線を下回るかどうかという非常に危うい水準から、取りあえず浮上することで、安全圏に戻ろうとしているわけですが、海外市場のように大型株主導のブルトレンドがどんどん進行するとはなかなか考えにくいものがあります。
米国の過剰流動性相場は、米長期金利低迷が最大の根拠になっていますから、日本にとってはドル円が上昇していくシナリオは描きにくいためです。

ただ個別銘柄では、11月に入れば、一般投資信託(ミューチュアルファンド)が自由に動けるようになりますから、そこで上がるものは、かれらが買いを入れ始めているものである可能性が高いですから、よく注目しましょう。
本日売られらものの、切り返しが大きいものも、同じです。
ポートフォリオ
外需性景気循環系の銘柄(本日は広く反発していますが)をポートフォリオの中心に置いていくことは疑問が残ります。
あくまで内需性景気循環系の銘柄中心に、ポートフォリオの構築を試みましょう。
チャンスは新興市場など、本日利益確定をされた小型株の一群であるとおもわれます。
一般株では、従来取り上げてきた土建関連、その他各種多用なオリンピック関連の不動産、ノンバンクを含めて広義のカジノ関連、リニア新幹線関連、これにかかわる電子部品関連、内航を中心にした海運、ソフトバンクのような抜本的な脱日本企業化の構造変革関連(時価総額経営主義の企業)などです。