期待感あるが、「知ったら終い」にも警戒を…

予想通りの様子見ムード
※ご注意:予想期間は11月1日と表示されていますが、本日(31日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 想定していた通り、昨日の東京・欧州・NYタイムはいずれも「絵に描いたような“様子見ムードの横ばい”」でした。

 98円前半では下値が堅く、一方で日足・一目均衡表先行スパンの雲の下限(昨日は98.34円)では上値が押さえられたからです。こうして小幅レンジ内での“揺れ動き”に終始したことで、リスク選好姿勢にて日経平均が上昇しても前日高値を大きく上回ることはなく、注目の米“10月”ADP雇用統計(民間)が事前予想を下回っても(予想:+15.0万人⇒結果:+13.0万人)も98円を割り込むことはありませんでした。
しかしFOMCはやはり波乱…
 もっともこうした横ばい推移は“FOMC(米連邦公開市場委員会)まで”でした。

 ご承知のように、結果は「FF金利を0-0.25%で据え置き」「月額850億ドルの資産買入規模を据え置き(QE現状維持)」と、予想通りに終わりました。しかしながら声明では「米住宅市況の減速傾向」こそ指摘されたものの、「その他は前回声明をほぼ踏襲」されるなど、踏み込んだ”ハト派的”な内容とはなりませんでした。

 事前に流れた「FOMC声明では“より慎重な姿勢”が打ち出される」との噂とは相反する内容であり、「QEのさらなる長期化(早くても来年3月)」という思惑の後退はNYダウ・米国債に売り圧力をかけ、ドルは上値を拡大していきました。こうして前記した日足・一目均衡表先行スパン下限(昨日は98.34円)を上回ると、50/100日移動平均線(同98.39/43円)・10/22高値(同98.48円)を次々と突破し、“主だったテクニカルライン群の上限”に当る日足・一目均衡表先行スパン上限(同98.79円)に接近していきました。
FOMC声明の効果は継続しづらい…?
 このため本日のポイントは、この“日足・一目均衡表先行スパン上限(本日は98.71円)の突破の有無”と見るのが自然です。

 確かに昨日のFOMC声明は“早くてもQE縮小は来年3月”との思惑を後退させるには十分な内容でしたが、それがすぐに“12月縮小”もしくは“1月縮小”へつながる類のものではありません。QE縮小には「継続的な景気回復」が必要であり、「米政府機関の一部閉鎖の影響」を確認するという作業が残る状況では“これから発表される米経済指標の結果次第”という段階へと戻ったに過ぎないからです。こうした要因を抱える中で、昨日の声明が“継続したドル買い要因になるとは想定しづらい”という点が気になります。
期待感あるが、「知ったら終い」にも警戒を…
 もちろんこの“主だったテクニカルライン群”の突破は、“99円”あるいはその上の“100円”に向けた“テクニカル的な要所”であり、期待感はあります。それでも現時点の材料のみでの判断は時期尚早と考え、月末でもありますので目先は「日経平均をはじめとするアジア株式の動向」を睨みつつ「米経済指標の結果次第で揺れ動く」という“これまで通りの見方(戦略)”で慎重に臨みたいところです。「材料出尽くし」「知ったら終い」という可能性も残っていますので…。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:99.357(9/23高値)
上値4:99.131(9/26高値、9/11~10/8の61.8%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:99.000(10/17高値、大台)
上値2:98.798(ピボット1stレジスタンス)
上値1:98.710(日足・一目均衡表先行スパン上限、10/30高値)
前営業日終値:98.544
下値1:98.418(100/50日移動平均線)
下値2:98.335(日足・一目均衡表先行スパン下限、10/29高値)
下値3:98.102(10/25~10/30の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値4:98.037(10/30安値、大台)
下値5:97.843(日足・一目均衡表基準/転換線、20日移動平均線、10/25~10/30の50%押し、ピボット2ndサポート)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

12:13 ドル円 抵抗・支持ライン追加