テーパリング懸念がダウの重しとなり、続落すると想定

31日のNY株式市場は、FOMCの結果で再浮上し始めた緩和縮小懸念が続落につながると考えている
時間外取引のCME米国株式指数先物は続落、昨晩のFOMCで年内のQE3縮小の可能性が示されたことが米国主要3指数の上値を抑え込むことになりそうだ。
企業決算イベントはほぼ一巡し、これまで好決算や株主還元策を背景として力強い地合いを継続していたが、テーパリングが大きなターニングポイントになると言ってもよい。
ここまで力強い需給環境に支えられ、S&P500やダウ工業株指数は過去最高値をうかがっていた反動を当面試すリスクに備える必要があるだろう。
また、ナスダック指数がダウやS&P500指数先物以上に下落率を強めており、これまでハイテク株を支えてきた流れが一変すると、ネットフリックスなどの人気株に影響が出てくるので、同銘柄の行方には注目しておきたい。
昨日引け後に米フェイスブックが10%前後上昇していたにもかかわらず、指数先物の大幅安が気になるところ、テーパリング再浮上の重みを思い知らされるリスクに気をつけたい局面だ。
今晩予定の米国経済指標は、シカゴPMIや新規失業保険申請件数など株価が反応しやすい指標が発表予定
今晩の経済データについては、毎週発表される新規失業保険申請件数の結果とシカゴPMIの結果が株価指数にインパクトを与えるだろう。
特にシカゴPMIは、明日発表予定のISM製造業指数の前哨戦的な意味合いもあり、結果次第ではポジティブもネガティブも先取りすることになりそうだ。
QE3維持の期待があるうちは、たとえ市場予想を下回ったネガティブな結果であっても、過剰流動性に支えられると言った安心感がある。
しかしながら、その支えに不安要素が出てくる以上は、経済データの結果も手掛かり材料として意識されやすく、相場の流れをFOMCの文言が変えたと言っても良い。
また、日本では全く重視されていないが、天然ガスの在庫統計も発表される。在庫積み上げが顕著となれば、商品市況にも負の影響を与え、連鎖するリスクがあることも念頭に入れておいたほうが良いかもしれない。
今晩はXOM、AIG、マスターカードが決算を発表予定、日本株のADRではソニーとソフトバンク、パナソニックに注目が集まりやすい
16時半にスタートした日経平均先物は日中比で反発、31日後場に失速した巻き戻し的な動きが優勢となっている。
19時半以降から、米国主要企業の決算結果がアナウンスされ、その中でもエクソンモービルと言うダウ採用銘柄が指数の動向に影響を与えるだろう。

また、ソニーの決算結果は米国人投資家にとっても関心事のひとつ、ブランド力の強さを思い知ることになる半面、今回の結果はネガティブインパクトとなりそうだ。
ソフトバンクやパナソニックの結果が相殺できるかもしれないが、限定的にとどまらないことも念頭に入れて、ADRの結果を注視すべきと考えている。
これらのことを勘案した上で、本日のNY株式市場は続落、日本株にとっても3連休を前に警戒感強まるというキーワードで週末を締めくくることになると見ている。