3連休控え売り先行、円相場にらみで神経質な展開

3連休を控えての続落と予想
 あす(1日)の東京株式市場は、3連休を控えて利益確定売りが予想され、日経平均株価は続落となりそうだ。

 31日の東京株式市場は、前日の欧米株安を受けて利益確定売りが優勢となり、日経平均株価終値は前日比174円安の1万4327円と急反落し、前日の上昇分を帳消しにした。ただ、東証1部の売買代金は2兆384億円と連日で2兆円台に乗せた。

 きょうの日銀金融政策決定会合は、事前に“現状維持”との見方が多かったものの、一部にETF(上場投資信託)などリスク資産の買い入れ額積み増しなどを期待する市場参加者もあったことから、失望売りのきっかけとなったようだ。

 市場関係者は「きのういったん上回った25日移動平均線(1万4370円=31日)を1日で割り込むなど、信頼性に乏しい値動きとなっている。後場の取引時間中に業績見通しの下方修正を発表した銘柄への売りの反応が強くなったようだ。円相場が再び1ドル=97円台に上昇するようなことがあれば、売りが加速する懸念もある」としている。
業績大幅上方修正で見直す建設株
 14年3月期第2四半期累計(4~9月)の決算発表が佳境を迎えている。当然のことながら、業績見通しを上方修正した銘柄の多くは買われ、その逆は売られるということになる。決算発表には、いくつかのパターンがあり、4~9月期をかなり上方修正しても下期を含む通期は据え置いているケースも多い。一方で、自信を持って通期業績まで大きく上方修正する企業もある。

 今回この14年3月期通期連結営業利益を大幅に上方修正したなかに建設関連の銘柄が目立った。例えば、中部電力<9502>傘下で電気工事業大手のトーエネック<1946>は通期の営業利益予想30億円を58億円(前期比58.2%増)へ増額した。受注利益の改善に加え、工事原価の圧縮や経費削減に努めたことで採算が向上した。また、太陽光発電関連工事をはじめ、一般得意先からの受注高が当初の想定を大きく上回っている。

 同様に、戸田建設<1860>は、連結営業利益33億円を47億円(前年同期は469億9700万円の赤字)へと増額した。手持ち工事の予想を上回る進捗や、完成工事利益が前回予想時点よりも大幅に改善したことが上方修正の背景という。

 さらに、矢作建設工業<1870>は、通期予想営業利益を33億円から60億円(前期比2.3倍)へと増額している。売上高は、公立小中学校に加え公共施設など新たな耐震化市場の開拓や、施工部門と営業部門が一体となった提案型営業への取り組みなどが奏功しているためだという。