大きく動くならば“上方向”だが…!?

FOMC後の流れを覆したのはユーロ…?
※ご注意:予想期間は11月2日と表示されていますが、本日(1日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 FOMC(米連邦公開市場委員会)声明をキッカケにした「QEのさらなる長期化(早くても来年3月)」との思惑後退に伴ったドル買いでしたが、“そう長くは”続きませんでした。

 東京タイム序盤こそ、ドル買い意欲が引き継がれていましたが、日経平均下落につれて次第に上値の重さが意識されるようになりました。欧州タイムに入ると、経済成長の鈍化を背景に「早ければ来週7日の会合でECB(欧州中央銀行)は利下げに踏み切る」との見方が浮上しました。この影響でユーロが幅広い通貨に対して売られていきましたが、その際も対ドルよりも対円での下落(円買い)が上回りました。このためドル円には売り圧力がかかり続け、ロンドン・フィックスに向けた調整売りが重なったNYタイム中盤には98.08円まで値を落としています。
もっとも98円ラインは割り込まず…
 もっとも昨日発表された米“10月”シカゴ購買部協会景気指数は65.9への急上昇しており、これを背景に米長期金利は一時2.56%台へと上昇しています。またこの下落で「FOMC後の上昇分を“ほぼ完全に吐き出した”格好」となることから98円ラインを割り込むほどの勢いはなく、下値の堅さを確認すると再び98円半ばに向けてジリジリと値を戻していきました。
やはり“98円前半~半ばを中心としたレンジ”か
 こうして月替わりを迎えた本日ですが、日本が3連休前ということもあり、東京タイムは積極的なポジション形成は手控えられると考えるのが自然です。一方で欧早期利下げ観測が浮上しており、にわかにユーロにもスポットライトが当っています。このため日・米・欧の三極に目を光らせる必要があり、各通貨共に牽制しあって一方向への動きが阻害される可能性は否定できません。“98円前半~半ばを中心としたレンジ内”で“神経質な展開”との見かたが大勢を占めているのは、このためです。
ただしISMは要注意 ― 米経済指標次第では揺れ動く…?
 もっとも、NYタイムには来週発表の米雇用統計に向けて重要視されるISM“10月”製造業景況指数(PMI)が予定されています。結果次第ではマーケットを揺れ動かしかねないイベントであり、“米経済指標次第で揺れ動く”といった展開は生きています。これに“往って来い”になったとはいえ、FOMC声明によって“ドルの下値が堅くなった”との見方が重なり、沿うように98円ラインには“分厚いドル買いオーダー”も展開しています。

 以上のことを総合すると、「98円前半~半ばを中心としたレンジ」内で「神経質に揺れ動き」つつ、「米経済指標の結果次第で大きな揺れ動き」。ただし「大きく動くとすれば“上方向”」が本日のメインシナリオということになりますが、どこまで動いてくれますか…?
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:99.000(10/17高値、大台)
上値4:98.827(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:98.710(日足・一目均衡表先行スパン上限、10/30高値)
上値2:98.568(10/31高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:98.458(100/50日移動平均線)
前営業日終値:98.370
下値1:98.102(10/25~10/30の38.2%押し、10/31安値、ピボット1stサポート)
下値2:98.037(10/30安値、大台)
下値3:97.906(20日移動平均線、ピボット2ndサポート)
下値4:97.797(日足・一目均衡表基準/転換線、10/25~10/30の50%押し)
下値5:97.552(200日移動平均線、10/25~10/30の61.8%押し、ピボットローブレイクアウト)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

13:21 ドル円 抵抗・支持ライン追加