基本は“揺れ動き”だが、“プラスα”に期待…!

米政府機関の一部閉鎖に伴う景気減速懸念は、もはやネタ切れ…?
※ご注意:予想期間は11月6日と表示されていますが、本日(5日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 先週末に発表された“10月分”のISM“製造業”景況指数(PMI)は2011年4月以来の高水準(56.4)を記録し、台頭していた「米政府機関の一部閉鎖に伴う景気減速懸念」をさらに後退させました。

 この影響から98円後半へと切り返したドル円でしたが、昨日は東京市場が休場ということもあって動意薄を強いられました。98.80円付近から展開している実需絡みのドル売りオーダーに上値を押さえられた面もありましたが、「ECB政策金利(7日)」「米“10月”雇用統計(8日)」というビッグイベントを週末に控えたスケジュール感も、膠着状態を後押ししたと見られるところです。こうして底堅い動きこそ見せつつも上値を押さえられ、98円半ば~後半で“わずか30銭程度のレンジ内”に押し込められました。
レンジからの脱却には“プラスα”が必要…?
 実質的な週明けとなる本日は、この「“わずか30銭程度のレンジ内”からの脱却の有無」がポイントとなります。

 前記したように98.80円付近には実需絡みのドル売りオーダーが展開しており、これが上値を押さえ続けています。一方で98.50-40円には分厚いドル買いオーダーが観測されており、こちらも下値を支えています。このためこの「レンジからの脱却」には、もう一つ“プラスα”が欲しいところです。

東京タイムは“オーストラリア”に注目…
 この“プラスα”になり得るイベントとしては、東京タイムは「豪RBA政策金利」、NYタイムは「“10月分”のISM“非製造業”景況指数(PMI)」が考えられるところです。

 にわかに「利下げ」との声が聞こえてきている前者は、先週からの「豪ドル高牽制発言」もあって、豪ドルが軟調推移を強いられています。しかしながら現在は「8月実施の利下げ効果を見極める段階」と考えるのが自然であり、個人的には「据え置き」と見ています。このため「利下げされず」、声明に「豪ドル高牽制発言」が盛り込まれなかった際のサプライズには注意しておきたいところです。
本命はやはり「米雇用統計前哨戦」
 後者は、いわずとしれた「米雇用統計」の前哨戦の一つです。そして重要視される“10月統計”であると共に、冒頭で記したように“製造業”は2年半ぶりの高水準を示しています。ここでこの“非製造業”まで好内容となれば「米雇用統計」のみならず、「QE(米量的緩和)の12月縮小」への思惑にまで発展しかねないだけに、注意が必要です。

 もっともそれまでは「積極的なポジション形成は手控えられる」と考えるのが自然です。基本的には、両辺への突破を窺う“神経質な展開”を見せながらも“98円半ば~後半を中心とするレンジ内での揺れ動き”を想定しつつ、脱却のカギとなる“プラスαの有無”を見極めたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:99.663(9/20高値、9/11~10/8の76.4%戻し)
上値4:99.357(9/23高値)
上値3:99.096(ピボットハイブレイクアウト、9/11~10/8の61.8%戻し、9/26高値)
上値2:99.000(10/17高値、ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値1:98.841(11/1-4高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:98.614
下値1:98.486(ピボット1stサポート、100/50日移動平均線)
下値2:98.209(日足・一目均衡表先行スパン下限、ピボットローブレイクアウト)
下値3:98.099(20日移動平均線、10/25~11/4の38.2%押し、10/31安値)
下値4:97.892(日足・一目均衡表転換線、10/25~11/4の50%押し)
下値5:97.778(日足・一目均衡表基準線)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

12:01 ドル円 抵抗・支持ライン追加