引き続き“プラスα”待ちだが、ユーロの揺らぎに警戒を…

“プラスα”でドル買い強まるも、ただの“往って来い”
※ご注意:予想期間は11月7日と表示されていますが、本日(6日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 昨日も「揺れ動き」から脱却することは出来ませんでした。

 “プラスα”として期待した「“10月分”のISM“非製造業”景況指数(PMI)」は前月比+1.0ポイントとなる55.4へと改善幅を広げ、その役割を果たしました。この影響で米長期金利はほぼ3週間ぶりの2.67%へと上昇するなど、NYタイム中盤にはドル買い圧力が強まりました。

 しかしながら日経平均先物の下落を背景に、欧州タイム序盤にはリスク回避の円買いが発生しており、98円前半へと一時下落していた分を取り戻す“往って来い”に留まっています。
明日の「ECB政策金利」への思惑がカギ
 このため本日も“レンジ内での揺れ動き”を想定しつつ、脱却のカギとなる“プラスαの有無”がポイントということになります。そして主だった米経済指標が本日は不在となることから、明日に控えた「ECB政策金利」への思惑がより注目されるところです。

 「10月インフレ率:+0.7%」「9月失業率:12.2%」というショッキングな数値を背景に“利下げ観測”がにわかに高まっており、これが現在のユーロ売りにつながっています。しかしながら「利下げに関する情報発信」がマーケットに向けて十分になされていない中、“単月の数値のみを拠りどころにした緊急的な利下げ(金融緩和)”は、“ECBの政策運営姿勢”の評価下落につながりかねません。このため個人的には「利下げはない(据え置き)」と見ていますが、「利下げはされずとも、何某かの緩和策は打ち出してくる(例えばLTRO第3弾の実施等)」との思惑も根強く、思惑の交錯が不安定な展開を見せる可能性が拭えません。
引き続き“プラスα”待ち…
 ドル円のオーダー状況を見ると、昨日と同様に98.80円付近から上方向には実需絡みのドル売りオーダーが展開しており、現時点の材料で突破するのは至難の業です。一方で98.50-40円のドル買いオーダーを割り込む動きを見せた昨日ですが、下値追いを阻止した“98.10-00円のドル買いオーダーは中東絡み”との話が流れており、「下値追いは慎重にならざるを得ない」との声も聞こえてきます。

 98円半ばには“50日移動平均線(本日は98.47円)”“100日移動平均線(同98.55円)”“日足・一目均衡表先行スパン上限(同98.56円)”と主だったテクニカルラインが展開していますので、基本的には“これらを中心にした揺れ動き”を想定しつつ、引き続き、“脱却のカギとなるプラスα”を待ちたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:99.223(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:99.000(10/17高値、9/11~10/8の61.8%戻し、ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値3:98.841(11/1-4高値)
上値2:98.672(11/5高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:98.558(日足・一目均衡表先行スパン上限、100日移動平均線)
前営業日終値:98.490
下値1:98.205(日足・一目均衡表先行スパン下限、11/5安値、ピボット1stサポート)
下値2:98.116(10/25~11/4の38.2%押し、20日移動平均線)
下値3:98.037(10/30安値、大台)
下値4:97.892(日足・一目均衡表転換線、10/25~11/4の50%押し、ピボット2ndサポート)
下値5:97.778(日足・一目均衡表基準線)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

12:23 ドル円 抵抗・支持ライン追加