<話題の焦点>=ネット販売解禁で激化、ドラッグストア業界の仁義なき戦い

 コンビニとの競争激化や円安によるマイナス効果などはあるが、ドラッグストア業界は様々な工夫と戦略により業績を伸ばしている業界の一つだ。しかし今年1月、一般用医薬品(大衆薬)のインターネット販売を認める最高裁判決が出たことで、業界が様変わりする可能性が高まっており、各社の新たな動きには注目しておきたい。

 最高裁判決以降、大衆薬のネット販売には中小薬局や異業種からの参入が相次ぎ、既に200社以上が参入している。当初は反対していたドラッグストアも7月以降、続々と参入している。ネット上では商品比較が容易なため、価格競争は激しくなるのは必至で、ネットでの価格低下は実店舗にも影響を及ぼす可能性が高い。これにより大衆薬で粗利を稼ぎ、生活用品の値引き原資を稼いできたドラッグストアの成長モデルが崩れ去る可能性もあるのだ。

 これに対応するためドラッグストア側も新しいマーケティング手法の採用や食品の品ぞろえ強化、化粧品の強化など複数の戦略を組み合わせながら、勝ち残りを図っている。こうした取り組みは話題になりやすく、株価へのインパクトも期待できよう。

◆ドラッグストアの主な新たな取り組み

 銘 柄<コード>     コメント

カワチ薬品<2664.T>   食品充実図る。東北地方でM&A展開
マツモトキヨシ<3088.T> LINE活用の新しいマーケティング戦略を展開
ココカラF<3098.T>   食品売り場充実図り過去最高水準の改装を計画
ウエルシアHD<3141.T> 一般用医薬品のネット販売開始。ポイント利用の販促も
コスモス薬品<3349.T>  食品の売上高構成比が約5割。スーパーから消費者を奪う
ツルハHD<3391.T>   食品売り場充実図り過去最高水準の改装を計画
スギHD<7649.T>    調剤併設のドラッグを展開。在宅医療展開を検討
サンドラッグ<9989.T>  小型ドラッグやコンビニタイプなど新フォーマット導入

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)