トヨタの決算発表巡り市場が反応

手掛かり材料難で反落、円相場に一喜一憂続く
 あす(7日)の東京株式市場は、トヨタ自動車<7203.T>の決算発表終了などイベント通過を受けて手掛かり材料不足が予想されることから、日経平均株価は反落となりそうだ。株式市場の6日後場寄り直後の時間帯に、外国為替市場で一時1ドル=98円70銭台まで下落した円相場は、同日夕方6時現在では、1ドル=98円50銭前後へと下落前の水準に戻りつつある。
“今週最大のイベント”の効果は玉虫色!?
 市場関係者のあいだで、“今週最大のイベント”とされていたトヨタ自動車<7203>の14年3月期第2四半期累計(4~9月)連結決算が6日引け後に発表された。従来予想の売上高24兆円を25兆円(前期比13.3%増)へ、営業利益1兆9400億円を2兆2000億円(同66.6%増)へ、純利益1兆4800億円を1兆6700億円(同73.6%増)へとそれぞれ上方修正した。これで、営業利益は6年ぶりに2兆円を超えて、リーマンショック前の08年3月期に記録した過去最高営業利益の2兆2703億円に迫る見通しとなった。

 4~9月期の連結決算は、売上高12兆5374億円(前年同期比14.9%増)、営業利益1兆2554億円(同81.0%増)、純利益1兆6億円(同82.5%増)と大幅増益を達成した。とくに、純利益は4~9月期としては過去最高益を更新した。また、営業利益の通期予想に対する中間期の進捗率は57%に達しており、上方修正の可能性が濃厚となっている。

 この決算発表に先立って、NHKテレビがきょうの株式市場の昼休み時間中に、「トヨタは14年3月期の連結営業利益を2兆2000億円に上方修正する方針を固めた」と報じたことがきっかけとなり、後場寄り付きの日経平均株価が、一時大幅上昇に転じる場面があった。これと連動するかたちで、外国為替市場でも数分のあいだに1ドル=98円40銭台から1ドル=98銭70円台へと、円が急落した。

 こうしてトヨタの業績上振れ観測が全体相場にインパクトを与えたものの、トヨタ自体の株価は小幅上昇にとどまり、一時前日比80円高の6400円まで買われ、終値は同30円高の6350円となる現象が起きた。

 市場関係者は「事前の市場予想では、トヨタの通期連結営業利益は2兆4000億円程度に増額されるのではとの見方もあった。したがって、上方修正観測自体は好感されたものの、その水準が市場コンセンサスにまで達しておらず、小幅高の小康状態にとどまったのではないのか」としていた。