ヒゲでのダマシに要注意

下方リスクに注意
 10月雇用統計では、非農業部門雇用者数を前月比+12.0万人、失業率を同7.3%が市場予想。

 今回は連邦政府閉鎖の影響に加え、政府教員雇用やオバマケア関連の下方リスクが注意項目だ。新学期前の8~9月の政府雇用は州・地方教員の採用で計+5.4万人増加したが、10月は反動減が懸念されている。

 オバマケアでは、従業員50名以上の企業は週労働時間30時間超の従業員に医療保険の提供義務があるため、50人目の採用抑制やパートタイムへの移行の可能性が指摘されており、民間サービス雇用の減速の一因とも言われている。

 長らく続いてきたドル円の三角保合いだが、来週の一目均衡表の雲のねじれの時間帯辺りで煮詰まり感が出ている。雲の厚みが極端に薄くなる時間帯にも入り、雲が上値抵抗としても下値支持としても信頼性が落ち込むこととなる。昨晩も予想外のECBによる利下げや、予想を上回る米GDP成長率を受けてザラバ中には、三角保合いを抜けたような動きも見せたが、結局は上下に長いヒゲを付けて狭いレンジ相場が継続している。

 今晩の雇用統計も事前予想と大きな乖離があれば、ザラバで大きく動意付く可能性はあるものの、年末年始にかけて、再び米債務上限の問題が浮上する可能性が控える中、ザラバの動きからそのまま大きなトレンドが発生する可能性は低いかもしれない。三角保合いからの放れがなければ、ボックス相場への移行も想定しておきたい。ヒゲでのダマシに右往左往することなく対処したい。日本時間の明朝には、オバマ大統領とバーナンキFRB議長の発言が予定されているが、いずれもレームダック化が指摘されており、メイントレンド発生に与える影響は限定的だろう。中国の三中全会が9日~12日の予定で開催され、イエレン氏のFRB議長承認公聴会が14日、FOMC議事録が20日、その後にはサンクスギビングデーなど、雇用統計が終わっても、様子見モード継続を正当化するような日程が控えている。

 日米欧の三極の中では、米国が最も出口に近いことに変わりはなく、中長期のドル高トレンドは継続見通しだが、トレンド再開までには、もうしばらくの保合いでの日柄が必要かもしれない。11月5日に行われたニュージャー ジー州知事選、ヴァージニア州知事選、ニューヨーク市長選では、共和党のティーパーティーに批判が集まった結果となっており、年末年始に債務上限問題で予想外に混迷しなかった場合、メイントレンドの再開が確認されるだろう。