<話題の焦点>=予防医療の推進、家庭内で健康管理徹底

 アベノミクス成長戦略の「国民の健康寿命の延伸」のなかで、再生医療推進や医薬品インターネット販売などと並んで盛り込まれているのが「予防医療の推進」だ。政府は、家庭への健康管理機器の普及などにより、日常生活のなかでの健康管理を高度化させ、「予防」を中心とした次世代医療の現実化を目指している。これが具体化すれば「治療薬」中心の医薬品開発体制が構造的に変化し、「診断薬」と「予防薬」の重要性が高まることになる。これは医療費膨張で深刻化している健康保険制度など国家財政の救済策にもつながる。

 予防医療の実現には、低価格で小型の医療機器の家庭への普及が重要なポイント。それを考えると、血圧計で世界シェアトップのオムロン<6645.T>が、低価格化や小型化でノウハウを培っており大きなメリットを享受できそうだ。さらに、ゲーム制作大手でありながら、スポーツクラブ運営でも最大手のコナミ<9766.T>も予防医療関連の一角として成長が見込める。

 また、富士レビオとSRLが統合して発足したみらかホールディングス<4544.T>は、がん腫瘍マーカーや、感染症を診断する臨床検査薬の開発・製造・販売や、全国の医療機関から寄せられる健康診断などの受託臨床検査を手掛けている。一方、臨床検査機器・検査用試薬・粒子分析機器ならびに関連ソフトウェアなどの開発・製造・販売で高シェアを占め、世界的に展開しているシスメックス<6869.T>や、肥満改善薬「ナイシトール」など家庭用医薬品で強みを発揮する小林製薬<4967.T>のビジネスチャンスも拡大しそうだ。

◆主な予防医療推進関連銘柄

 銘柄<コード>   今期営業増益率  株価    PER

みらかHD<4544.T>   2.0   4475   17.3
小林製薬<4967.T>    4.7   5370   17.4
オムロン<6645.T>   43.4   3730   19.0
シスメックス<6869.T> 37.6   6250   34.9
コナミ<9766.T>    23.4   2434   21.7

※株価は7日終値(単位:%、円、倍)

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)