<私の相場観>=かざか証券・市場調査部長 田部井 美彦氏

 4~9月期決算がほぼ終了したことで、手掛かり材料不足から上値の重い展開が続きそうだ。

 市場関係者のあいだでは、日経平均株価が年初来高値をつけた今年5月の信用取引の6カ月期日の接近や、今年末での証券優遇税制廃止に伴う株式譲渡益課税率引き上げに向けた“節税売り”、さらに、ヘッジファンドの決算期に伴う解約売りなどの需給懸念が指摘されている。

 ただ、米10月の雇用統計の予想を上回る好調さに伴う量的金融緩和縮小の早期実施観測を、“景気回復の兆し”と前向きに捉え、米国株価が上昇したことは、日本株にとってもプラス材料。

 個別銘柄では、自動車部品の中核で、好業績にもかかわらず株価が売り込まれているアイシン精機<7259.T>、昨年9月の爆発事故で操業を停止していた姫路工場が、今年6月から生産を再開し、極めて順調な稼働をみせ、主力の高吸水性樹脂の供給能力が回復している日本触媒<4114.T>、鋼材焼入など高周波熱処理加工の大手で建設関連部材向け需要が好調な伸びをみせているネツレン<5976.T>に注目したい。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)