<私の相場観>=東洋証券・ストラテジスト 大塚 竜太氏

 東京市場は決算一巡で手掛かり材料に欠け、むしろ下値リスクを視野に置く展開にあったが、足もとやや意外なくらい強い地合いとなっている。

 企業の4~9月期決算では、確かに増額の動きが相次いだものの、市場期待には届かなかったとの見方が支配的だ。また、輸出企業にとっては7~9月期はアジア向けがやや変調だったことがネガティブに捉えられていた。

 ファンダメンタルズや株式需給面から逆風が意識されていただけに、規制緩和を受け空売りから入る動きもあったと思われるが、実際は先物主導の上げで、売り方が踏まされる格好となっている。

 外部環境面では10月の米雇用統計の想定を上回る好調が、米国株高と為替のドル高・円安という日本株にとって二つの恩恵をもたらせたことが大きい。また、ヘッジファンドの決算月を迎え、空売りの手仕舞いが相場を押し上げる要因となった可能性もありそうだ。

 当面はボラティリティの高い相場で日経平均のレンジも想定しにくいが、下値は1万4000円、上値は1万5000円と上下とも大台ラインを目先のフシとして意識する展開を想定している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)