日経平均、一時は5月急落以降の戻り高値更新

後場、日経平均急伸。為替は抜けず
お昼に、麻生財務相の談話として、午前中の参議院財政金融委員会で「為替介入という政策手段を有しておくことは大事だ。一方的な動きを止め、短期的な利益を目的とした投機筋に対抗できるものを持っていないと迷惑を被るのは国民だ。」が報道されますと、ドル円が99.72円に急伸する動きが始まり、これに伴って、日経平均も15000円に肉迫する先物の動きとなりました。
後場が始まりますと、現物は14966円まで上昇。そこから、次々と上値のハードルを突破し、5月急落以降のすべての戻り高値を更新。

先物は、あと1文というところで、面合わせ。いずれも、ここまでが本日の高値でした。
現物は、大引けでは14876円ですから、9-10月の高値は超えていますが、7月高値14953円は下回って終わりました。
しかし、「昼の作戦」でも述べましたように、株式はいつボックス圏をブレイクしてもいい状況でした。実際、本日後場、この株式が先物主導の慌てたショートカバーで急伸したわけです。
が、これに比べてドル円のほうは、9月の戻り高値も、7月の戻り高値もまだ抜けていませんので、あまり勇み足になるのは危険でしょう。
(アジア時間では、現在99.93円まで入りました。100円台を意識した動きが今晩の焦点です。)
増田足
増田足では、日経平均現物の6色分布(11月13日⇒11月14日)は上昇銘柄群が、54.5⇒68.3%。下落銘柄群が45.5⇒31.7%。
6色帯は、「緑(上昇)」 が2連続です。
日経平均現物・先物は、「先読み」「未来の窓」は、本日後場の大幅上伸で、一段と25日足からの上方乖離を拡大しました。
ドル円は、「先読み」、「未来の窓」は、基本は同じことなのですが、株に比べますと、その勢いはありません。
全面高は取りあえず見送りで良い
だいたい、幅広く、柱も無く、全体に上がる指数主導の上昇というときには、もちろん強気で良いのですが、運用上は見送りでも良かったと判断しています。
基本的に、相場は上を志向し始めたという解釈で正しいでしょう。ただ、ヘッジファンドが期末に向けて、「雇用統計+イエレン原稿」の二連発で慌てたことから、ショートカバーを急いだ、というのが実態でしょう。
現物の柱はまったく無い
それを思わせるのは、たとえば、本日不動産セクターが非常に上昇率が良いのですが、このセクターは直近までむしろ下落していたものです。
逆に、大型・小型を問わず、最近強かったところは、本日は静かであったり、あるいはむしろ反落したりしています。
本来、日本を買うということで言えば(一応、ドルが強い状況だけに)、トヨタ自動車が買われてしかるべきですが、まったくその傾向は見られません。日経平均主導であり、TOPIX型のトヨタの上昇が鈍いということは、腰の入った上昇とはいささか考えにくいものがあります。
強いて解釈すれば、不動産の強さ、トヨタの鈍さからいって、為替に依存した上昇というよりも、過剰流動性をはやした上昇という性格が浮き彫りとなっているといえるでしょう。
基本は、先物主導の慌てたショート手仕舞い、あるいは買い仕掛け、でしょう。
いずれにせよ、こんなことを繰り返しているうちに、テクニカルには5月以来の大三角をどう見ても上にブレイクしてきているわけですから、強気は間違いないでしょう。
あまり値動きを気にすることなく、原則通りにポジション構築をしていけば良いと思います。