金利より株価=外為どっとコム総研 神田卓也

金利より株価
昨日のNY市場では、イエレン次期FRB議長のハト派発言を受けて、米長期金利が低下した一方、NYダウが史上最高値を更新するなど株価が上昇。こうした中、ドル/円は約2カ月ぶりに100円台を回復しており、本日の東京市場では日経平均株価の15200円台回復を眺めて100.30円前後まで上昇している。

足元のドル/円相場は、中長期的に見れば強い相関性がある米長期金利との連動性が弱まり、株価との連動性を強めている。金利の低下というドル安要因には目をつぶって、リスク許容度拡大による円安に賭ける短期筋の動きと言い換える事もできよう。
短期筋の動きは、ひとたび株価が下落に向かえば、急速に円の買い戻しが強まるリスクを孕む。中長期的なドル高・円安への見方は変わらないが、米金利の低下を無視して進む足元の上昇は長続きしないと考えるべきだろう。

いずれにしても、ドル/円は本日も株価睨みの動きを続ける公算が大きい。
特段の悪材料が見当たらない本日の段階で、株価が下落に転じるか否かは不明だが、市場最高値圏で推移している週末となる事を考えると、警戒すべきは下方リスクと言えるだろう。
一般的に、株価下落時は長期金利に低下圧力がかかりやすく、ドル/円にとっては「ダブルパンチ」となる事も考えられるため、欧米の株価動向には注意しておきたい。