<私の相場観>=カブドットコム証券・チーフストラテジスト 河合 達憲氏

 日経平均株価が1万5000円台を大きく上回ってきた背景には、国内外での複数の相場環境の改善がある。

 FRB(米連邦準備制度理事会)の次期議長に指名されたイエレン氏が米量的金融緩和の早期縮小に消極的な姿勢をみせたことで、NYダウ平均株価が過去最高値を更新している。また、米金融緩和継続との見方から、株式などリスク資産に資金が向いて円が売られ、1ドル=100円台へと円安が進行している。

 足もとのファンダメンタルズの改善も見逃せない。7~9月期の実質GDPが年率換算で1.9%増となった。注目なのは、公共投資が6.5%増と高い伸びを示した点。これは、アベノミクスの神髄発揮ともいえる。また、上期の企業業績も出揃い今通期経常34%増益予想と上々だ。年内の1万6000円台乗せと年初来高値更新も射程圏に入った。

 リスク要因としては、信用取引の6カ月絶対期日到来に伴う決済売り、米クリスマス商戦を占うブラックフライデーの動向、株式譲渡益課税の軽減税制の年内終了を控えての節税売りがある。注目銘柄は、5月に高値をつけ、年初来高値更新寸前にあるユニ・チャーム<8113.T>、豊田自動織機<6201.T>などがある。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)