【米ドル】 イエレン発言を受けて、日本株買い・円売り再開か

イエレン・プットの持続性が試される
米ドル/円相場は、1ドル=100円の節目を突破する展開になっている。米金融政策の方向性がつかみづらい不安定な相場環境が続く中、ドル/円相場も約4ヶ月半にわたって95~100円のボックス圏で明確な方向性を打ち出せない展開となっていた。しかし、ここにきて再び円安圧力が強くなっていることで、100円の節目をブレイクし、9月11日以来の高値を更新している。

次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長に指名されたイエレン現副議長が13、14日に議会証言に出席している。「米経済と雇用は潜在力を大きく下回っている」、「失業率は高過ぎる」などと指摘する一方で、「金融刺激策の縮小を行う前に経済改善が必要」とも訴えており、当面は緩和的な政策スタンスを維持する方針を再確認している。これはドル相場に対してネガティブ材料になり、実際に対ユーロでは米雇用統計後に強くなっていたドル高圧力が解消され、ドル売り優勢の展開になっている。ただ、対円市場では逆にドル買い圧力が強くなっており、ドル/円相場はじり高傾向を維持している。その背景は、ヘッジファンドが再び日本株買い・円売りを仕掛けている可能性が高いことだ。イエレン体制下での低金利政策継続に対する信認が高まる中、仕掛け的な株高・円安圧力が強くなっている。短期的には値が飛ぶ可能性にも注意が必要である。

11月20日には10月に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公開が予定されている。米債務上限問題を巡る混乱状況を金融当局者がどのように評価していたのかが窺える重要資料になるため、イベントリスクには注意が必要である。ただ、既にハト派な政策スタンスの織り込みが進んでいることを考慮すると、ドル高・円安トレンドに転換迫るのは難しいとみる。

テクニカルでは、一目均衡表の転換線(99.03円)とのかい離が拡大し、やや過熱感がある。同水準の下は基準線(98.69円)が支持線に。サイコロジカルは、前週の7勝5敗から変わらず。14日RSIは63.56。

今後1週間の予想レンジは、99.00~101.25円。

注目イベント。
【 米国 】
11/18(月)9月対米証券投資
11/20(水)10月小売売上高
11/20(水)10月消費者物価指数
11/20(水)10月中古住宅販売高
11/20(水)9月企業在庫
11/20(水)FOMC議事録公開
11/21(木)新規失業保険申請件数
11/21(木)10月生産者物価指数
11/21(木)11月フィラデルフィア連銀指数

【 日本 】
11/19(火)9月景気動向指数
11/20(水)10月貿易収支
11/21(木)10月工作機械受注
11/21(木)日銀金融政策決定会合