本日は“100円ラインへの収斂圧力”を意識…!?

“円売り”より“ドル売り”が目立った一日
※ご注意:予想期間は11月20日と表示されていますが、本日(19日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 リスク選好姿勢そのものは継続したものの、昨日は“円売り”より“ドル売り”が目立ちました。

 先週末の三中全会議で「中国の改革推進姿勢」が明らかとされたことで「中国景況感拡大への期待感」が台頭し、これが上海株式の大幅続伸となって「リスク選好姿勢を維持」しました。日経平均が調整から小反落したこともありますが、NYダウが一時16,000ドルへと到達したにも拘らず、“円売り”より“ドル売り”が目立ったのはこのためです。
しかし下値も堅く、“ギリギリ”で踏み止まる…
 NYタイム中盤には「労働市場改善と物価上昇」を予想したダドリーNY連銀総裁発言を背景に100.20円付近へと持ち直す場面も見られましたが、その後の質疑応答で従来のハト派的な内容へと戻ったことで値を削るなど、大きな変動要因とはなりませんでした。このため上値が重く、100円の大台を終値ベースで“ギリギリ”踏み止まったという感じで、昨日の取引を終えています。
本日も100円を中心に底堅い展開…?
 こうしてもう一つのポイントである“9/11高値(100.60円)”から少し遠退いた格好のドル円ですが、それでも「100円ラインを中心とした“底堅い”動き」が本日もメインシナリオと考えられるところです。

 確かに日経平均の上値が重い状況は、ドル円にも“やや下方向(利益確定)”への思惑が台頭しやすいと考えるのが自然となります。しかしながら冒頭でも記したように、リスク選好姿勢そのものは継続している感が否めません。このため99.80~99.50円に展開するドル買いオーダーも厚みを増しつつあり、これが下値を支える展開が期待されるところです。

 もう一つ、今週に期限を迎える「100円ちょうど」に設定されたオプションが“まとまった規模”をまだ有しているとされていることから、同ラインへの収斂圧力も意識しておかなければなりません。これが意識されると、「上値は重い」が「下値は堅い」といった展開になりやすいからです。
やはり“もう少し時間がかかる…?”
 昨日も記したように、100円突破を示現した直近の上昇の背景にあるのは「イエレン・FRB副議長のハト派的発言」に伴う「米QE(米量的緩和)の長期化観測」です。しかしながら「12月のQE縮小への思惑」も依然として燻り続けており、その有無を判断するのは「今後の米経済指標次第」であるとFRB(米連邦準備制度理事会)が明言しています。ところが肝心の米経済指標が今週は週央に偏っており、本日も不在となります。“様子見ムード”の台頭が大きな変動を抑制し、“テクニカル的な動き”を主体とした揺れ動きを演じる可能性が高まっているのは、このためです。
 
 “上値期待がより強い”状況に変わりがないことから“下値が堅い”と見方に変化はありませんが、“9/11高値(100.60円)を突破できるか?”に関しては“本日も難しい(もう少し時間がかかる?)”と考えておいた方がよさそうですね。期待は“明日(小売売上高/消費者物価指数/FOMC議事録等)”そして“明後日(卸売物価指数/フィラデルフィア連銀製造業PMI等)”か…?
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:100.943(大台、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:100.866(7/19高値)
上値3:100.607(9/11高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:100.428(11/15-18高値)
上値1:100.328(ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:100.001
下値1:99.789(11/18安値、11/13~11/15の50%押し)
下値2:99.609(11/13~11/15の61.8%押し、月足・一目均衡表先行スパン上限)
下値3:99.462(ピボット2ndサポート)
下値4:99.356(11/7~11/15の38.2%押し)
下値5:99.102(11/12-11/14安値、10/25~11/15の38.2%押し、ピボットローブレイクアウト)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

12:16 ドル円 抵抗・支持ライン追加