<話題の焦点>=新婚旅行再び、団塊世代狙った国内旅行が人気

 国内旅行が盛り上がりをみせている。観光庁が10月16日に発表した主要旅行会社57社の8月の合計取扱高は前年同月比2.8%増の7277億円で、うち国内旅行は7.1%増の4647億円と前年実績を7カ月連続で上回った。海外旅行が同4.3%減の2573億円と7カ月連続で前年を下回ったことを考慮すると、好調ぶりがみてとれる。

 こうした国内旅行の好調ぶりを受けて、自治体や企業サイドでも国内旅行に注力する動きが出始めている。ターゲットは「団塊の世代」だ。宮崎や鹿児島など5県とJR西日本<9021.T>は、シニア世代に70年代後半まで新婚旅行先として人気が高かった九州を再訪してもらおうと「リメンバー九州」キャンペーンを来年3月末まで開催。懐かしさから、かつて新婚旅行で訪れたというシニア層で利用は順調のようだ。

 団塊の世代は若者や現役世代に比べ、比較的自由にお金を使えるのが旅行業界の注目する理由だ。また、若いころに味わった旅行などの体験は年を取ると、懐かしさから消費につながりやすいとの見方もある。JR3社をはじめとする鉄道各社はもちろん、旅行先の消費につながるホテルやお土産などには改めて注目が必要だろう。

◆主な国内旅行関連銘柄

銘 柄<コード>     コメント

寿スピリッツ<2222.T> 傘下の地域限定菓子製販会社を統括。北海道の「ルタオ」など人気
タカチホ<8225.T>   国内旅行土産品の卸売で業界大手。小売店も併営
東武<9001.T>     日光に連絡。団体・訪日観光に強い旅行社トップツアーが傘下にある
小田急<9007.T>    関東屈指の温泉地である箱根に連絡。観光開発も
常磐興<9675.T>    「スパリゾートハワイアンズ」はかつて新婚旅行先としても人気
ホウライ<9679.T>   観光地・那須での観光事業を展開。ゴルフ場なども運営
藤田観<9722.T>    ホテルチェーン大手。ワシントンホテルや箱根小涌園などを運営
京都ホテル<9723.T>  修学旅行で人気の京都で名門ホテルを複数展開

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)