<マーケットアイ> 鉄鋼商社に需要増の追い風、10~12月の粗鋼生産は8%増へ(1)

 きのう20日の東京株式市場は、利益確定の売りが継続し、日経平均株価は小幅ながら3日続落となった。大引けの日経平均株価は前日比50円安の1万5076円。東証1部の売買代金は1兆7657億円と連日で2兆円の大台を割り込んだ。ただ、そのなかでも、業績好調な個別銘柄への物色意欲は健在。需要増を背景とした粗鋼生産の好調を背景に、鉄鋼商社の業績回復が急ピッチとなっている。

 日本鉄鋼連盟が19日発表した10月の粗鋼生産量は、前年同月比7.7%増の951万8400トンとなり、2カ月連続で前年実績を上回った。これは、2008年9月のリーマン・ショック後の落ち込みからの反動増があった11年1月(10.7%増)以来の高い伸び率。公共工事をはじめとする建設向けが堅調なうえ、自動車など製造業向けも好調な推移をみせている。

 1~9月の累計では2.0%増の9195万2700トンで、年間粗鋼生産量は08年以来、5年ぶりとなる1億1000万トン超えが確実視されている。現状、人手不足により建設受注がやや抑え気味なことを考慮すると、これが解消されるとさらに需要が増加する可能性もある。

 一方、経済産業省によると、今年10~12月期の粗鋼生産量見通しについて、普通鋼と特殊鋼を合わせた鋼材需要を前年同期比8.0%増の2797万トンと、大幅な伸びを見込んでいる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)