“9/11高値を突破できるか?”イベント - 第1弾は不発、第2弾は…?

1つ目は玉砕…
※ご注意:予想期間は11月22日と表示されていますが、本日(21日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 昨日も「100円ラインへの収斂圧力」は続く中、欧州タイムにかけてややドル売り、NYタイムに入ってからはドル買いが優勢となるなど、適度の揺れ動きました。もっとも期待していた“9/11高値(100.60円)を突破できるか?”イベントの第1弾は、概ね不発に終わりました。

 まず1つ目(公的年金の運用見直しを巡る政府・有識者会議の最終報告書)は、想定されたように「外貨建て資産やREIT(不動産投信)等を組み込むべき」との提言がなされました。しかし具体的な比率が示されることはなく、早期の円売りを期待していた向きの買い戻しが上回り、ドル円の上値に重く圧し掛かりました。
それどころか2つ目も3つ目は…
 2つ目(主だった米経済指標)は、小売売上高・企業在庫が強めとなる一方で、消費者物価指数・中古住宅販売件数は弱めという、“まちまち”となりました。このため大きな動きが見られることはありませんでしたが、同時間帯には「ECB(欧州中央銀行)はマイナス金利を検討」との報道が流れており、これに伴ってユーロドル急落、ドル円上昇といった場面も見られました。

 そして3つ目(FOMC議事録)は、「米景気は穏やかなペースで拡大」と据え置いた一方で、「“今後数ヶ月以内に”QE(米量的緩和)縮小を実施するとの見方で“固まりつつある”」とされました。「12月のFOMCにて縮小を検討する」とのコメントも一部には見られており、ハト派へと傾斜する現在のマーケットの思惑は覆えされた格好といえます。このため100.22円へとドル買いが一時進行したわけですが、もっともNYダウには重石となる内容であることから利益確定売りが先行して続落となり、つれてドル円も再び100円を割り込むといった動きで昨日の取り引きを終えています。
第1弾は不発も、本日は第2弾…。まずは日経平均
 こうして第1弾は不発に終わりましたが、本日はその第2弾(日銀金融政策決定会合/フィラデルフィア連銀製造業PMI等)が予定されています。

 前者に関しては、「異次元緩和の継続・景気判断も据え置き」と想定されていることから、大きな波乱はないとの見方が優勢となっていますが、しかし浜田・内閣官房参与が先日述べた「日銀の追加対策に期待」が燻っている感は否めず、発表直後に短期筋が仕掛けてこないとも限りません(特に日経平均先物で…)。特に昨日のFOMC議事録で“QE早期縮小の可能性”が再び囃されているものの、NYダウ続落の割にはリスク回避姿勢へマーケットは傾斜しておりません。このため日経平均が波乱の呼び水となる可能性については、注意しておきたいところです。
そして“直近11月分”の米経済指標
 一方で“QE早期縮小の可能性”が再び囃されていますが、昨日の米経済指標が“まちまち”であったように、まだ方向性が定まったというわけではありません。このため早くも示される“直近11月分”のフィラデルフィア連銀製造業PMIの結果次第で、思惑が急速に拡大(もしくは縮小)する可能性が指摘されるところです。
“少しずつ”「100円ラインへの収斂圧力」が薄れてきているだけに…
 「100円ラインへの収斂圧力」がまだ意識されると考えるのが自然ですが、「100円ちょうど」のオプションも“少しずつ”期限切れから消滅していっている最中です。「“9/11高値(100.60円)を突破できるか?”イベントの第2弾」として、大きく揺れ動く展開を本日も期待したいところです。