<私の相場観>=岩井コスモ証券・投資調査部副部長 有沢 正一氏

 当面は、景気の回復と緩和政策の継続という相反する期待を、いわば“いいとこ取り”するような形で上昇した株式市場など米国金融市場の動向を眺めながらの展開が続く。米国クリスマス商戦の滑り出しや、雇用統計などを受けて米国金融市場の反応に変化が見られるかどうかが大いに注目される。

 多くの欧米ヘッジファンドが11月決算を通過することや、日経平均の5月高値から半年を経過したことは需給面では好材料になる。ここからは、今年中の売却益を抑制するための損出しの売りや、年明けからの優遇税制撤廃をにらんだ利益確定の売りも出るだろうが、好調な企業業績や外部環境の落ち着きを背景にした買いが下値を支えるだろう。出遅れ感の出てきたセクターや銘柄を、循環物色するような形で相場全体の下値はじりじりと切り上がっていきそうだ。

 年末年始は個人投資家を中心に短期資金の動きが活発化するケースが多く、相場全体の上値の重さが意識されるような局面では新興市場などの小型株に派手な値動きが目立ってくるかもしれない。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)